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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 薄桜鬼 背中合わせの志【参照400超感謝】 ( No.76 )
- 日時: 2012/04/03 14:24
- 名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)
32話「屯所への帰還」
八瀬ではかなり大きな騒ぎになっていた。海は桜の根元で寝ているし、
原田、永倉、藤堂、空は完璧に酔っている。まともに動けるのは、
土方、千鶴、斎藤、沖田、の五人。海は、起こせばいつも通り素早く
行動できるだろうが、酔っている者たちはどうしようもない。
千「あーあ、仕方ないわね。君菊を呼びましょう。」
言うが早いか、海を揺り起こす。
海「ん…ふぁあ。……せっ、千姫様っ!!?」
眠そうに開けた目の前に自分の主の顔があるのだから、その驚き様は
言うまでもない。
千「寝てる所悪いわね、君菊を呼んで来てほしいの。館に居るから。」
海「か、畏まりましたっ!」
自分が主の前で無防備に寝てしまった自分が恥ずかしいらしく、顔を
赤らめたまま海はその場から消えた。
雪「土方さん、どうしましょう…」
土「そうだな。ったく、こいつら……」
二人でこの後どうするか話している間に、海が君菊を連れて戻って
きた。数十秒と経っていない。
君「話は聞きましたわ。私が誰か一人を屯所まで送ります。」
鬼の力を使って、一人だけでも屯所に送ることが可能なのだろう。
君菊が穏やかに申し出てくれる。
海「では、私は特に酔っている…原田と永倉を送ります。」
斎「仕方ないな。平助は俺が背負っていく。」
斎藤もため息をついて、平助の所に向かう。酔っている3人は、酔い
疲れてよく眠っていた。起こした所で歩けないだろう。
君「では皆様、後ほど屯所で。」
君菊は空をひょいと抱き上げて、その場から消えてしまった。
海「さすが、行動が早いな…。では、屯所でっ。」
寝ている永倉と原田の肩に軽く手を乗せると、海も3人同時にその場
から風と共に消えた。
沖「じゃ、僕達も行こう?」
土「あぁ。」
斎藤が平助を背負い、4人も八瀬の里を後にした。
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