二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 銀魂・オリジナル小説 ( No.12 )
- 日時: 2012/02/06 22:16
- 名前: みーぽん (ID: ouuVQhrA)
第8話!!
参照数100越えということで、テンション上がってる作者です。
今回は、バレンタイン(?)ネタ。
見廻組のユルユルな日常です。
・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。
2月14日。
全国的…否、世界的に、あるイベントが行われる日。
好きな人やら家族やら友達やらに、チョコレートを渡して、愛を伝えたり伝えなかったりする…
そう、いわゆるバレンタインデーという日だ。
2月13日、見廻組屯所。
「リア充死ねばいいのに…」
何やら物騒な言葉を呟く人物が一人。
「私も同感です」
そしてその隣にもう一名。
此処、見廻組の隊士、水無月美琴と佐々木異三郎だ。
「世間的にバレンタインとか騒いでるけど、あげる相手が居ない乙女の気持ちも考えろ…」
「まあ、別にいいんですよ?私たちのようなエリートは、お菓子メーカーの策略に嵌まったりしませんから」
ぶつぶつ不満を言う美琴と、精一杯強気でいる佐々木。
「佐々木さんは友達が居ないから仕方ないんですけどね」
美琴がバッサリ切り捨てた。
佐々木の背後に暗い影が出来たのが、目に見えて分かる。
「あ、佐々木さんにはチョコあげますから!私だって、友達も彼女も居ない可哀そうな上司にそれくらいの心遣いはできます!」
´´´´´´´´´´´´´´´´
フォローどころか、更に酷い事を言われた。
「貴女は相変わらずストレートに物をいいますね…」
「はッ…なんか私、変な事言いました?」
しかも本人に自覚症状無し。
「ノブちゃんは誰かにチョコあげたりするんでしょうか…」
そして何も無かった事にする。
「信女に彼氏なんか居るわけないでしょう?」
「でも、ノブちゃんも一応年頃の女の子ですし…いくら無愛想で無口で根暗だからって、好きな人とかは居そうですよね」
「私ですら信女にチョコレートもらったこと無いんですが?」
「それはあなたがノブちゃんの眼中に入ってないって事ですよ」
「…」
「ふざけたメール送りまくってますし」
無自覚に、言葉のナイフをぐっさぐっさと突き刺す美琴。
佐々木の影がさらに濃くなっていく。
「局長、いい加減立ち直って下さい」
濁った空気をどよどよと発している佐々木と、そうさせた張本人の後ろから、声が掛けられた。
「ノブちゃん!」
先程の二人の話題に上がっていた人、今井信女が、いつもの無表情で二人の背後に立っていた。
「気配消してこないで下さいよ…」
驚いて振り返った美琴が呟く。
「いつからそこに居たんですか?」
もしかしたら、一連の会話を全て聞かれているかも…と恐る恐る尋ねる美琴。
「『ノブちゃんは誰かにチョコあげたり…』ってとこから」
無表情のまま、信女が答える。
「ど・う・い・う・こ・と?」
「ひっ…」
美琴の予想、ズバリ的中。
佐々木はそろそろと退散しようとしている。
「佐々木さーん、見捨てないで…」
助けを求める美琴に、
「あなたはちょっとこちらに来なさい。さっきの話の事なんだけど…
殺されたいの?」
本当に人を殺せそうな瞳で見つめてくる。
無表情が更に怖い。
「のののの信女さん…それは誤解ぃぃーーっ!?」
言い終わらないうちに、美琴のスカーフがギリギリと締め上げられた。
「話は部屋でしっかり聞かせてもらう」
「へるぷぅ〜!!」
美琴の悲鳴が屯所に響く。
そのころ、見廻組屯所の前を通っていた少女が一言。
「今日も賑やかアルな〜」
賑やかなのか騒々しいのか、見廻組の平穏(?)な日常の一コマであった。
〈fin〉
・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。
もしかしたら続編とかできる…かも。
なかなか更新できないと思いますが、見てくれている皆さん、
これからもよろしくお願いします。