二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂・オリジナル小説 ( No.41 )
日時: 2012/03/13 14:26
名前: みーぽん (ID: ouuVQhrA)

第30話☆

見廻組ドーナツ話、完結です。

・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。

「まったく、あなたは…」

美琴ももう諦めたのか、席に着く。

そして、信女がドーナツを食べている姿を見つめる作業を続行。

信女はチョコが大量にかかったドーナツを手に取り、口に放り込む。

すると、無表情にかわりは無いが、若干彼女の表情が嬉しそうになった。

ドーナツ一個を食べるたびに、ほんの…ほんの少しだが、笑顔になっているように…見えなくも無い。

美琴は楽しそうに、その様子を観察。

「あ、ほっぺにクリーム付いてますよ〜」

「…後で拭く」

信女の頬に、白いクリームが付いているのを発見した美琴。

「よっ」

「え?」

信女の返答を無視した美琴は、身を乗り出して信女の頬に触れた。

すっ、と指でクリームを掬い取って、ぺろりと舐める。

「甘いっ…」

そんな美琴をじーっと見つめた信女。

そして、彼女は何を思ったか、食べかけのドーナツを半分にちぎった。

真っ白なクリームが溢れそうになった、ふわふわのドーナツ。

強引にちぎったので、かなりボロボロになってしまっている。


信女はそれを…美琴の口の中に押し込んだ。

「ふぇっ?」

訳が分からずに、もぐもぐと咀嚼して飲み込む。

信女も残りの半分を口に入れ、飲み込んでから訊ねた。

「おいしい?」

「…はい、美味しいです。とっても」

「……よかった」

そこで、美琴は、机にのっている皿が、全て空になっていることに気づいた。

「あっ…」

「最後の一個だったから、はんぶんこした」

何故、と聞こうとした美琴。

でも、あえて口に出さないでおこうと思った。


「さて…帰りましょうか」

「ええ」

席を立つ二人。

机の上には、真っ白なクリームが付いた大きな皿。

彼女たちの口の中には、まだそのクリームの甘い味が広がっていた。
    〈fin〉
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先日、友達とミスドに行ったときに思いついたネタ。
もちろん、そのときはポンデを食べました(笑)