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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 夢中結愛信仰歌 【inzm】 ( No.81 )
- 日時: 2012/05/05 19:21
- 名前: 颯 (ID: OgdieDlI)
- 参照: 1000打点、感謝!
さて、では少しばかり息抜きと参りましょうか?
これからお話するのは遥か昔、嘘の様な本当のお話です。
息抜きがてら、と軽く聞き流してくれても構いませんし、熱心に聞いて頂いても構いません。
まぁ、どちらにせよ語られる物語は変わりませんのでね?
全ては貴方のお好きなように、お気に召すように。
よろしいですか?
では、憐れな堕落者の戯言をお聞きくださいませ。
《 Los grilletes en mi el cielo que le 》
( 貴方に空を、私に枷を、 )
今から約二千と三十年、前。
人間に限らず、遅かれ早かれ生涯を終えた生物が辿りつくのは、今日まで一般的論として唱えられつつある青く澄んだ空ではなく。
暗くもない、明るくもない、
黒くもない、白くもない、
狭くもない、広くもない、
そんな混沌とした空間。
あの時、
「“グローリア・ウェルディ”……?」
「何が起ころうとも、気高く、美しく。その金の瞳は全てを魅せるのだからな。」
姿、形、影を筆頭に全てを無くし、輪廻を繰り返すはずだった小さく憐れな霊魂に主は名と身体と役割と、
「女、貴様に何か未練はあるか?」
「……なんで私が***にならなければならない、の?」
「そんなこと、我が知ったことか。」
空白の記憶と、
「ただし、輪廻転生の環からの除外を条件に。」
「……Si.」
永遠の命を与えたのでした。
それが、私。
それが、あの子の裏。
それが、ドス黒い感情。
憐れな“異物”の全てであり、極一部であるのです。
( まわるまわる、わたしをのこしてせかいはまわる、 )
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