二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマ 海の悪魔姫と太陽の天使姫 ( No.135 )
- 日時: 2012/05/20 20:07
- 名前: 姫佳 ◆MWOkRuxz12 (ID: L9PtbysF)
- 参照: 明日から公立の受験で午前授業だぜぃ☆
第28話「大喧嘩」
イナズマジャパンは今日も練習をしていた。
ラティア「いくわよ!!」
円堂「こい!!」
ラティア「アイスボール!!」
円堂「イジゲン・ザ・ハンド!!…うわっ!!」
アイスボールはイジゲン・ザ・ハンドを突き破り、更にゴールまでも突き破った。
?「今のシュート、凄いね!」
ふと後ろから声が聞こえ、皆が振り返る。
全「「「吹雪?!?!」」」
ラティア「…誰?」
吹雪「久しぶりだね。」
円堂「怪我はもういいのか?」
吹雪「すっかり治ったよ。」
円堂「良かったな〜!!…ん?ってことは…、」
吹雪「うん、久遠監督に呼ばれたんだ。『代表に復帰しろ』って。」
円堂「そうか!!」
壁山「吹雪さんが戻ってきてくれたら、イナズマジャパンはも〜っと強くなるッス!!」
吹雪「あっ、君とは初めましてだよね?」
急に話しかけられた為、ラティアは少し驚いた。
吹雪「僕は『吹雪士郎』君の噂は聞いてるよ。『海の悪魔姫』の異名を持つ天才プレイヤー『ラティア・クラリス』さんだよね?よろしく。」
ラティア「…馴れ馴れしく話しかけないでくれる?」
ラティアはそういうとグラウンドから出ていった。
円堂「ラティアはあまり人と関わるのが好きじゃないんだ。でも、時間が経てば仲良くなれるから。」
吹雪「うん、分かった。」
そして栗松が代表から外され、日本に帰った。
〜翌日〜
ラティアとここは、イギリスとイタリアの試合を見にきていた。今日のラティアの髪型は、白いシュシュで高い位置でポニーテールにしている。
ラティア「…。」
ここ「ラティア…、大丈夫?」
ラティア「……えっ?」
ここ「さっきから、グラウンド睨んでるから…、」
ラティア「…大丈夫よ。」
その時、ラティアはフィディオと目が合った。いつもなら手を振ったり微笑みかけたりするのだが、今日は違った。目が合った瞬間、ラティアはそっぽを向いた。
フィディオ「ラティア…、」
影山がオルフェウスの監督になって以来、ラティアとフィディオの関係は気まずくなっていた。頭では、フィディオ達が悪くないということは分かっていた。だが、自分の体が影山に関わる者に近付くことを拒んでいた。フィディオもまた、ラティアの過去を知り、悩んでいた。
試合が始まり、オルフェウスは防戦一方だ。ナイツオブクイーンは無敵の槍の態勢になった。パラディンストライクが決まり、ナイツオブクイーンが先制点を奪う。0‐1で前半が終了した。
ここ「イギリスは、私達と戦った時よりも強くなってるわね。」
ラティア「…そうね。」
後半が始まった。
ここ「えっ?!DFが2人?!」
ラティア「無敵の槍が無敵なのは、シュートを打つ前まで。シュートを打つ瞬間は、周りの3人のDFが崩れるわ。その瞬間を狙うフォーメーションね。」
オルフェウスは無敵の槍を封じこめ、フィディオのシュートが決まり、同点になった。
ラティア「攻める時はドリブルではパスを…。しかも横ではなく、上下の高低差を使ったパスだわ…。」
フィディオのシュートが決まり、2‐1でオルフェウスが逆転。ここで試合が終了した。
ラティア「…ここ、先に帰ってて。」
ここ「えっ?!ちょ、ラティア?!」
ラティアは通路に向かった。
〜通路〜
フィディオ「ミスターK!貴方にとって、サッカーは何ですか?!」
フィディオの質問を無視し、ミスターKは去っていく。
フィディオ(ミスターK…、影山零冶…、貴方はサッカーをどう思ってるんです?)
ラティア「イギリスに勝てて満足?」
フィディオ「この声は…、ラティア?」
フィディオは壁からこっそり覗いた。そこには、鋭い目つきで影山を睨んでいるラティアがいた。
ラティア「イギリスに勝てて満足?…そうでしょうね。貴方は人の命より、勝利を選ぶ人だものね。…人殺し!!あんたのせいでお母様は死んだのよ!!」
ティアラ「パパ!!」
その時、入口からティアラが走ってきた。
ティアラ「パパ!!久しぶり!!生きてたんだね…。良かった…。あっ、試合見てたよ!!凄かった!!」
ティアラがそう微笑むと、ミスターKは去っていった。その時、ティアラは鋭い目つきでラティアを睨む。ラティアも負けじとティアラを睨んだ。
ティアラ「…パパに何したの?」
ラティア「…別に。ただ、勝利をお祝いしてあげただけよ。」
ティアラ「…パパに何かしたらただじゃおかないから。」
ラティア「まだあんな奴のこと信じてるの?」
ティアラ「パパは悪い人じゃないよ!!」
ラティア「あいつは守や有人を傷つけたのよ?!それに、フィディオ達からイタリア代表の座を奪おうとした…!!私は、大切な恋人やチームメイトを傷つけたあいつを絶対に許さない!!」
ティアラ「…やっぱり、ラティアとは分かり合えそうにないね。」
ラティア「分かり合いたくもないわ。」
ティアラ「それはこっちの台詞だよ!!とにかく、パパに手を出したら許さないから!!」
ティアラはそういうと、通路から走り去っていった。その時、後ろから足音がした。ラティアは驚いて振り返る。
ラティア「フィディオ…!!」
フィディオ「…ごめん。さっきの話…、聞いちゃったんだ。」
ラティア「…そう。…試合、勝ったわね。おめでとう。…じゃあね。」
ラティアはそういうと、フィディオを避けるように走っていった。
***
姫佳「双子姫、喧嘩しちゃいましたね〜。」
ここ「どうしてくれんのよ!!2人とも意地っ張りだから、仲直りさせるの凄く大変なんだから!!」
姫佳「大丈夫!!ちゃんと仲直りさせるから!!…正直、喧嘩させるかどうか凄く迷ったんだよね〜…。ほら、次アメリカ戦じゃん?」
ラティア「そうね。ユニコーンは私の元いたチームだし…、マークやディラン達もいるし。私が予選で一番楽しみにしていた試合よ。」
姫佳「そう!!だから、ラティアには気持ちよ〜くアメリカ戦を戦ってほしかったんだけどね…。でも、アメリカ戦よりはイタリア戦の方が大事かな〜、と思って喧嘩させました。」
ここ「次回からはアメリカ戦です♪」
姫佳「そうそう!!でも、ラティアよりはここの方がメインになるかも。」
ここ「Σえっ?!私?!」
姫佳「うん!!だって、ここの過去が明らかになるんだもん♪明日から公立受験があるため、午前授業なのです!!」