二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマ 海の悪魔姫と太陽の天使姫 ( No.171 )
日時: 2012/05/20 20:59
名前: 姫佳 ◆MWOkRuxz12 (ID: L9PtbysF)
参照: 卒業するの…、ちょっと寂しい(´・ω・`)

第37話「お見舞い」


〜ラティアsaid〜

アメリカ戦から2日後、私はようやく目覚めた。リハビリを続ければ、イタリア戦までには間に合うらしい。…今は車椅子の生活で少し不便だけど。

ここ「ラティア!具合はどう?」
ラティア「大丈夫よ。」

ここや守達は練習が終わった後、毎日お見舞いに来てくれる。マーク達も当分試合は無いらしく、毎日お見舞いに来てくれていた。ただ…、フィディオは来てくれなかった。…まぁ、当然よね。対戦相手だし。それに…、私がフィディオを避けているから、来てくれるわけがない。

ラティア「はぁ…、」
ここ「どうしたの?溜息吐いて。」←買い出しのついでに立ち寄った
ラティア「…何でもないわ。」
ここ「…フィディオのことでしょ?」
ラティア「…ばれた?」
ここ「ラティアって感情表現はあまりしないんだけど、嘘吐くのは下手よね。」
ラティア「…それはここも同じでしょう。…そろそろ帰る時間じゃない?」
ここ「あっ、本当だ。じゃあまたね。」
ラティア「おやすみなさい。」


〜翌日〜

ここ「じゃあお大事に。」
ラティア「またね。」

さっきまで賑やかだった病室が、急に静かになった。私はサイドテーブルに置いてある小説を読むことにした。

半分くらいまで読んだ頃、病室にノック音が響いた。

ラティア「どうぞ。」

時間は午後9時…。こんな時間に誰かしら?看護婦さん?それとも、誰か忘れ物でもした?

?「おじゃまします…。」
ラティア「えっ?!」

私は思わず驚きの声をあげた。入ってきたのはフィディオだったから。

フィディオ「…ここ達は?」
ラティア「もう帰ったけど…、」
フィディオ「Σえぇっ?!」

今度はフィディオが驚きの声をあげる。

ラティア「…とりあえず、座れば?」
フィディオ「う、うん…。」

フィディオは頷くと、ベッドの横にある椅子に座った。2人の間に沈黙が流れる。

ビアン「ニャア。」

その時、眠っていたビアンが布団から出てきた。

フィディオ「あっ、ビアンも一緒だったんだ。」
ラティア「え、えぇ…。1人は寂しいから…、連れてきたの。」
フィディオ「ラティアって…、意外と寂しがり屋?」
ラティア「…1人じゃ寝れないから…。…悪い?」
フィディオ「いや、なんか意外だなぁってw」
ラティア「あら、ティアラだってそうよ?まぁ、ティアラは暗い所が苦手だから…、」

ビアンはフィディオに嬉しそうに擦り寄る。そんなビアンを、フィディオも微笑んで撫でてくれた。

フィディオ「ビアンって…、いつ頃から飼ってるの?」
ラティア「私が2歳の時に拾ったから…、もう10年以上。」
フィディオ「へぇ…。長生きなんだね。」
ラティア「そうね。」

あっ…、普通に話せてる…。これもビアンのおかげね。

ラティア「あの…、どうしてお見舞いに来てくれたの…?」
フィディオ「えっと…、ここに誘われたから。前から行こうとは思ってたんだけど…、行ったら気まずくなるかなって…。そんな時、ここに誘われて、皆と一緒なら大丈夫かなって思ったんだけど…、」
ラティア「…まんまとはめられたってわけね。」
フィディオ「そういうことかな。」
ラティア「でも…、来てくれて嬉しかった。私、フィディオがずっと来てくれなかったから寂しかったのよ?」
フィディオ「ご、ごめん…;」
ラティア「謝っても駄目。私を寂しがらせた罪は重いんだから。…私が一番喜ぶ所へ連れて行ってくれたらしてあげる。」
フィディオ「良いよ。でも、退院して試合が終わってからな。」
ラティア「当たり前じゃない。…あと、私が貴方を避けてたのは…、その…、」
フィディオ「…うん、分かってる。俺だって、ラティアの立場だったら避けてたと思うから。」
ラティア「…許してくれるの?」
フィディオ「当たり前。」

フィディオはそういうと微笑んでくれた。私も嬉しくなって微笑み返す。

フィディオ「それじゃあ、そろそろ帰るね。」
ラティア「夜遅くにありがとう。」
フィディオ「思ったより元気そうで良かった。試合には?」
ラティア「出られるわ。」
フィディオ「そっか。じゃあ、明日もこの時間帯に来るから。」
ラティア「えぇ。」

良かった…。フィディオと仲直りできて。…あとはティアラだけ…。…考えても仕方ないわね。まずは自分の体を治さなきゃ。その後、私は眠りについた。




***
姫佳「君達!!ホワイトデー前に仲直りしてくれて良かったよ!!」
ラティア「…あぁ、そういうことだったのね。」
フィディオ「どうりでなんか無理矢理な感じが…、」
姫佳「まぁ、気にすんな☆ところで、ラティアって寂しがり屋なの?」
ラティア「え、えぇ…。1人じゃ眠れないの…///」
フィディオ「宿舎の時は1人だろ?」
ラティア「…可愛い白猫さんのぬいぐるみと一緒に寝てる///」
姫佳「可愛いと思った人は挙手をお願いしまs((蹴byラティア&フィディオ」