二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマ 海の悪魔姫と太陽の天使姫 ( No.246 )
日時: 2012/05/21 17:57
名前: 姫佳 ◆MWOkRuxz12 (ID: L9PtbysF)
参照: 今月から一応(?)高校生!

第50話「クラリス家と魔王伝説」


塔子「こんな怪しげな腕輪がクラリス家の家宝だったなんて…、」
春奈「私はこれ、カッコいいと思うけどなぁ…。ラティアさん、つけてみてもいいですか?」
ラティア「えっ?…えぇ、良いわよ。」

春奈は塔子から腕輪を受けとり、腕にはめた。

春奈「わぁ…!!冬花さんもつけてみます?クラリス家の家宝ですよ!!」
冬花「えっ…、私は…、」

春奈は冬花に渡す為、腕輪を外そうとした。

春奈「…あれっ?」
冬花「どうしたんですか?」
春奈「取れないんです…、」
冬花「えっ?どうして…?」
円堂「リカ、そっちは?」
リカ「ホンマや!!うちも、全然取れへん!!」
全「「「えぇっ?!?!」」」
ここ「ラティア、これって…、」
ラティア「私にも分からないわ…。」
リカ「あのおっさん、とっ捕まえて文句言うたる!!」
ラティア「おっさん?」
塔子「これ、爺さん達から貰ったんだよ。伝承の鍵…、とか何とか。」

ラティアは何かを考えた後、ここに「紙とペンを持ってきて」と頼んだ。

夏未「待って!今、何て言ったの?」

その時、夏未が駆け寄ってきた。

塔子「『伝承の鍵』…、天と地の王がどうのこうのって言ってた。」
円堂「夏未、知ってるのか?」
夏未「もしかするとそれは、ライオコット島に伝わる『魔王伝説』と関わりがあるかも…。」
全「「「魔王伝説?!?!」」」
ラティア「ねぇ、さっき『変な爺さん達』って言ったわよね?」
塔子「う、うん…。」
ラティア「それって、こんな人じゃなかった?」

ラティアはメモ帳に書いた絵を見せた。

塔子「あっ!!こいつだよ!!間違いない!!」
円堂「というかラティア…、」
全「「「絵上手過ぎ!!!」」」
ここ「ラティアは昔から絵を描くのが得意なのよね!」
秋「本当に写真みたいね…。」
ラティア「褒めてくれてありがとう。…ねぇ、腕輪と同じ模様の箱って見かけなかった?」
塔子「見てないけど…、」
ラティア「?!…そう。」

その後、ラティアはビアンに「別荘に帰って『あれ』を持ってきて」と頼んだ。

夏未「ラティア、まずは皆に魔王伝説のことを話しましょう。」
ラティア「そうね。」

〜宿舎〜

夏未「これはライオコット島に古くから伝わるお話よ。はるか古代のこと、このライオコット島は天界と魔界が交わる場と言われていたの。天界の民と魔界の民は互いに覇権を争い、長い戦いを繰り広げたけど、決着がつくことはなかった。不毛に続く戦いを終わらせる為に、彼等は人間が用いる力の優劣を決める手段で戦い始めたの。それがサッカーよ。」
ラティア「勝負の結果、天界の民が勝ったわ。そして、魔界のリーダーである魔王が封印され、長かった戦いは終わりを告げたの。」
円堂「スッゲーな…!!天界と魔界のサッカーかぁ!!本当にいるなら俺、試合してみたいなぁ!!」
ラティア「いるわよ。」
円堂「えっ?!」
ラティア「正式には『天界と魔界の力を持つ先住民』だけどね。私、彼等とサッカーしたことあるんだけど、世界トップレベルの実力はあると思うわ。」
円堂「スッゲー!!そんな話聞いたら、益々試合してみたいなぁ!!」
ラティア「彼等はクラリス家以外の人間を毛嫌いしているの。だから、サッカーは無理だと思うわ。」
円堂「そっかぁ…。残念だなぁ…。」

円堂が残念がると、皆がクスッと笑った。

ラティア「で、話の続きだけど…、魔王封印後、天界の民と魔界の民は、ライオコット島中央にある『マグニード山』に住みついたの。」

夏未がPCで写真を映した。

壁山「ああ、あのでっかいッスか。」
ラティア「さっき説明した先住民の少年達の中には、天界と魔界の力を操ることができる者もいるのよ。」
ヒロト「不思議な力か…。」
土方「面白そうだなぁ。俺、こういう話結構好きだぞ。」
ここ「それで、魔王伝説とクラリス家ってどう関わってるの?」
秋「えっ?ここちゃんも知らないの?」
ここ「うん…。」
ラティア「この話はクラリス家の裏側のことだから、トップシークレットなの。だから、皆も内緒にしてちょうだい。」

全員が大きく頷くと、ラティアはホッとしたように笑みを浮かべる。

ラティア「それじゃあ話すわね。天界の民は魔王が二度と蘇らないように1年に一度、ある儀式を行っているの。クラリス家は、その儀式に参加しているのよ。」
吹雪「どうしてクラリス家が?」
ラティア「これを見て。」

ラティアは腕輪をつけた人物が映っている壁画を映した。

ラティア「ここに映っている天界の民は、クラリス家の祖先だと言い伝えられているの。そして、この2人がみにつけているのが伝承の鍵よ。リカがつけているのは天界の力を高める伝承の鍵、春奈がつけているのは魔界の力を高める伝承の鍵なの。」
ここ「どうして、伝承の鍵がクラリス家の家宝なの?」
ラティア「魔王封印後、天界の民が、伝承の鍵をクラリス家に託したからなの。二度と魔王が蘇らないように、もし魔王が蘇っても、クラリス家なら伝承の鍵を使ってまた封印してくれるから…、と聞いたことがあるわ。」
円堂「なぁ、さっき言ってた儀式ってどんなことするんだ?」
ラティア「白いドレスと天界の伝承の鍵をみにつけ、天界の神に祈りを捧げるの。」

その時、ビアンが小さなリュックを背負って帰ってきた。

ラティア「ビアン、ありがとう。お疲れ様。」
ビアン「ニャア。」

ラティアはリュックから何かを取りだす。それは、伝承の鍵と同じ模様をした小さな箱だった。

円堂「それは?」
ラティア「これは『伝承の箱』。伝承の鍵を保管しておく物なの。でも…、」
ここ「でも?」
ラティア「この箱はとても厳重に保管されているし、この箱を開ける鍵の場所は私とティアラしか知らないの。だから…、盗まれるなんてあり得ないわ。」
夏未「でも、実際伝承の鍵は2人の腕にはまって抜けなくなっているわ。」
ラティア「そうなのよ…。こんなこと、今まで無かったのに…、」

ラティアは困った表情をした。

リカ「大丈夫やって!別に害があるわけちゃうし…、なんちゅーても可愛いやん♪まぁ、そのうち取れると思うで!」
ここ「取れなかったらどうするのよ!!クラリス家の大事な家宝なのよ?!」
リカ「そんなに熱くならんでもええやん。人間が作った物やったら、外れるに決まってるじゃん。これ常識。な?春奈。」
春奈「そうですね!!そのうち外れますよ!!クラリス家の家宝をみにつけられるなんて、こんなチャンス、二度とないですよ!!」
ここ「あのnラティア「ここ、もう良いわ。」

ラティアがここを宥めるように肩を叩いた。

ラティア「外れないものは仕方ないわ。外れるまで待つしかないわね。」
ここ「ラティア…、」
春奈「ラティアさんもああ言ってますし、大丈夫ですよ!!さぁ!!そろそろ練習再開しますよ!!決勝トーナメントまで僅かですよ!!」
リカ「せや!!勝利の女神が2人も来てんのに、優勝せぇへんかったら許さへんで!!」

皆は練習する為にグラウンドに向かった。が、ラティアだけは部屋に残っていた。

ラティア「私が…、もっとちゃんと管理していれば…、」

悔しそうに顔を歪め、伝承の箱を持つ手にギュッと力をこめる。

ここ「…ラティア、大丈夫?」
ラティア「ここ…、グラウンドに行ったんじゃなかったの?」
ここ「責任感が強いラティアのことだから、今頃責任感じてるんじゃないかと思って。…過ぎたことは仕方ないわ。それに、ラティアのせいじゃないんだし。さぁ!!練習がんばろ!!」
ラティア「…そうね!」

2人はグラウンドに向かった。




***
姫佳「…なんか、グダグダ過ぎて意味不だわ。」
ラティア「あら、今さら言えるようなこと?」
ここ「というか、あり得ない話になってきてるんだけど。」
姫佳「だって、どうしてもクラリス家と伝説に関わり持たせたかったんだもん!!」
ラティア「…離れてくれる?馬鹿を相手にしていると、こっちまで馬鹿になってしまうわ。」
姫佳「酷いっ!!…あっ、次回は恐らくティアラが出るような気がします。」
ここ「アバウトすぎ!!」
ラティア「それじゃあ、コメント待ってるわ。」