二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマ 海の悪魔姫と太陽の天使姫 ( No.6 )
日時: 2012/03/14 13:38
名前: 姫佳 ◆MWOkRuxz12 (ID: vCVXFNgF)
参照: 受験終わったぞ———!!!午前が筆記試験で午後から面接だったw

第1話「ラティア・クラリス」


?「以上で会議は終わります。」

終了の声とともに、会議室から去っていく社員達。社員達が去ったあと、私は溜息を吐いた。…申し遅れました。私は「ラティア・クラリス」14歳。普通だと中学生だが、私は訳ありで世界一大きな会社「クラリス家」の社長を務めている。…学校?学校なら、6歳の時大学を首席で卒業したわ。飛び級ってやつね。

?「お疲れ様。」
ラティア「ここ。」

私に微笑みかけてくれる少女「長宮心愛ながみやここな」私は「ここ」と呼んでいる。ここは訳ありで私の家に居候中。頭がよく、PCを使うのが得意なので、私の秘書をしてもらっている。因みに、ここも14歳よ。ここは行ける時は学校に行ってるわ。

ここ「会議、早く終わったわね。今ならまだ間に合うんじゃない?」
ラティア「…えっ?」
ここ「忘れたの?今日はオルフェウスがライオコット島に出発する日よ?」
ラティア「…ああぁっ!!!すっかり忘れてたあぁ!!!」

私は叫ぶと会議室をとび出した。

ここ「ちょ、ラティア!!待ってよ!!」


〜空港〜

ラティア「ま…、間に合った…。」

空港に入り、息を整える私。幸い、会社から空港までは走っていける距離だった。

?「ラティア!来てくれたのか?」

前の方から私の大好きな声が聞こえてきた。私は顔を上げ、笑顔で頷く。目の前には私の愛しの人「フィディオ・アルデナ」が笑顔で立っていた。フィディオはイタリア代表「オルフェウス」の副キャプテンで「イタリアの白い流星」とも呼ばれているヨーロッパ屈指のストライカー。

ラティア「会議が早く終わったから…、貴方に会いたくて走ってきちゃった。」

私が微笑んでそういうと、フィディオの顔が急に真っ赤になった。

ラティア「どうしたの?顔真っ赤よ?熱でもある?」

心配になり、私はフィディオのおでこに自分のおでこをくっつける。背が届かないから、少し背伸びをして。すると、フィディオの顔は更に真っ赤になった。

ラティア「熱は…、無いみたいね。良かった!」
ここ「ラティア…、フィディオは熱があるわけじゃないのよ。」

呆れたようにそういうここ。私は意味が分からず「?」を浮かべる。同時にこことフィディオが溜息を吐いた。

フィディオ「ラティアって天才なんだけど…、」
ここ「恋愛には超鈍感なのよねぇ…。好きな子に『貴方に会いたくて走ってきた』なんて笑顔で言われたら、誰でも顔真っ赤になるわよ…。」
ラティア「…2人とも、さっきから何ブツブツ言ってるの?」
フィディオ・ここ「「…何でもない。」」
?「その声…、ラティアお姉ちゃんとここお姉ちゃん?」

前から幼い声が聞こえてきた。

ラティア「ルシェ!貴女も来てたの?」
ルシェ「うん!」

この子は「ルシェ」目が見えない女の子。この前、病院に行った時に知り合ったの。

ラティア「足、怪我したって聞いたけど…、大丈夫?」
ルシェ「うん!平気だよ!」
ラティア「そう…、良かったわ。」
フィディオ「…ラティア。」

フィディオに呼ばれて振り向いた途端、私はフィディオに抱きしめられた。

フィディオ「君と…、一緒に世界に行きたかったな…。」
ラティア「…仕方ないわ。私はクラリス家の社長だもの。私が仕事を休めば、大勢の人が困ってしまう。だから…、私の分まで頑張って。」
フィディオ「…ああ。」
ラティア「それに…、私にはこれがあるから。」

私はそういうと髪につけている青いカーネーションのコサージュを指した。これはフィディオが私の13歳の誕生日プレゼントでくれた物。そして…、私の大事な宝物。

ラティア「…フィディオ。」
フィディオ「ん?」
ラティア「…ごめんなさい…。貴方に『本当の笑顔』を見せられなくて…。」

フィディオの耳元でそう呟く私。私は「ある事件」をきっかけに感情を表に現さなくなった。むしろ、人と関わること自体拒むようになった。最後に心から笑ったのはいつかも思いだせないほど、笑っていない。でも、フィディオやここは特別。フィディオやここの前だと笑える。…作り笑いだけど。

ラティア「でも…、貴方のことは心から愛してる。その気持ちは本当よ。」
フィディオ「…分かってる。」
ラティア「…そろそろ出発の時間よ。」
フィディオ「じゃあ行ってくる!」
ラティア「行ってらっしゃい!時間ができたら試合、見にいくわ!」
フィディオ「ああ!」

私はオルフェウスを見送ったあと、ルシェを病院まで送った。


〜クラリス家 ラティアの部屋〜

ラティア「今日も疲れた…。」

私はベッドに倒れこむ。

?「ニャア。」

私の傍に小さな白猫が擦り寄ってきた。この子は「ビアン」私の大切な家族。私はビアンを優しく撫でた。

ラティア「…私も…、世界の舞台で戦いたかったな…。」

私は写真立てを見てそう呟く。その時、ノック音が部屋に響いた。

ラティア「どうぞ。」
?「失礼します。ラティアお嬢様にお電話ですよ。」

入ってきたのはクラリス家の専属メイド「フローラ・クルン」だった。私は受話器を受けとる。

ラティア「もしもし、お電話変わりました。」
?<ラティア・クラリスだな。>
ラティア「そうですが…。…失礼ですが、何方ですか?」

声からして50代くらいの男性だと思うんだけど…、誰かしら?

?<自己紹介が遅れたな。俺は【響木正剛】だ。>
ラティア「えっ…?!」

響木正剛って…!!今年の日本のFFの優勝校「雷門中」の監督でしょ?!今は日本代表「イナズマジャパン」の監督補佐だって聞いたけど…。

ラティア「えっと…、ご用件は何でしょうか?」
響木<ラティア・クラリス、お前をイナズマジャパンの推薦プレーヤーに任命する!!>
ラティア「…ええぇっ?!」




***
姫佳「いよいよ本格的に始まりました!!」
ラティア「相変わらずの駄目文ね。」
姫佳「その辺りは承知しております;;」
ここ「…で、ラティアの性格だけど…。」
姫佳「ああ、あれ?恋愛には超鈍感なクーデレちゃんだよ☆可愛いでしょ?」
ラティア・ここ「「意味不。」」
姫佳「息ぴったりだねwつーか、ラティア羨ましすぎる!!そこ代わrここ「姫佳が暴走しそうなので、ここで終了しまーす!コメント待ってます☆」