二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマ 海の悪魔姫と太陽の天使姫 第85話更新! ( No.665 )
- 日時: 2012/07/29 16:19
- 名前: 姫佳 (ID: /LylQYeE)
- 参照: 夏休みの宿題全部終わったー!!
第86話「別れの時」
〜ラティアsaid〜
優勝し、チームメイトと喜んでいた私はふと観客席を見た。
ラティア「いない…!!」
私はベンチから走り出した。
ラティア「っ!!」
スタジアムの通路を走っている時、左足と左腕を激痛が襲った。私はその場に蹲る。
———お父様とお母様が還る前に、優勝したって伝えたいのに…!!
動ける力はもう残っていなかった。悔しさで涙が出てくる。その時、後ろから足音が聞こえた。直後、私の体は浮いていた。
フィディオ「怪我してるのに、走るなんて無茶だよ。」
ラティア「フィディオ!!」
フィディオ「ライトさんとティナさんの所に行くんだろ?」
私は頷いた。直後、フィディオは私を抱きかかえたまま物凄いスピードで走り始めた。
外に出ると、今にも消えそうなお父様とお母様がいた。
ラティア「お父様!!お母様!!」
私はありったけの力で叫んだ。
ラティア「お父様!!お母様!!私…、優勝しました!!世界一になりました!!」
ティナ『ちゃんと見てたわ。優勝おめでとう!…ごめんなさい。表彰式、見れそうにないわ。』
ラティア「そんな…!!決勝戦を見てくれただけで、とっても嬉しいです!!」
ライト『ラティア、ありがとう。俺の夢を叶えてくれて…、デュアルクロスを完成させてくれて。』
ティアラ「パパ!!ママ!!」
気がつけば、横にティアラがいた。後ろにはマークとディラン、ここ、守もいた。
ライト『ティアラ、惜しかったな…。でも、負けることは自分が強くなる為に必要なことだ。ラティアだって、オルフェウス戦で引き分けたから強くなれたんだ。』
ティアラ「うんっ…!!」
ライト『お前達はもっと強くなれる。自分達の可能性を信じろ!!』
全「「「はい!!!」」」
ティナ『それじゃあ私達、そろそろ還るわね。』
ライト『皆、よく頑張ったな。最高の試合を見せてくれてありがとう。』
お父様とお母様はそういうと、消えてしまった。
ここ「…逝っちゃったね。」
ラティア「…これで良かったのよ。2人には還るべき場所があるんだから。」
ティアラ「また…、会えるかな?」
マーク「会えるさ、きっと。」
ディラン「来年もまた皆でお墓参りに行こうね!!」
円堂「ラティア!!皆待ってる!!スタジアムに戻ろう!!」
ラティア「えぇ!!」
ビアン・スカイ「「ニャア/クル〜!!」」
〜空港〜
円堂「本当に…、帰っちゃうんだな。」
ラティア「えぇ…。」
ニーナ「寂しくなっちゃいますね…。」
ティアラ「大丈夫!!メールも電話もいっぱいするから!!」
ニーナ「はい!!」
ロココ「スカイも元気でね!」
スカイ「クル〜!!」
FFIが終わった翌日、私とティアラ、ここはマークとディランと一緒にアメリカに帰ることになった。
円堂「一之瀬や土門によろしくな!!」
ここ「うん!!円堂君達も元気でね!!」
ティアラ「今度は守達がアメリカに遊びにおいでよ!!」
円堂「行ける…、のかな?」
守が真剣に悩む姿を見て、皆は笑みを零す。
ラティア「じゃあ私、ちょっと抜けるわ。」
私は小走りである人の所に向かった。
ラティア「フィディオ!!」
フィディオ「ラティア!!」
私とフィディオは近くのソファに座る。
フィディオ「アメリカに戻るんだね。」
ラティア「えぇ…。色々と整理したいこととかあるし。」
フィディオ「そっか…。」
ラティア「時差とか仕事の関係であまりメールとかできないかもしれないけど…、少しでも時間ができたら絶対にするから。」
フィディオ「ああ。」
ラティア「余裕ができたらイタリアに行くから!」
フィディオ「…それより、自分の体を休めてほしいな。」
フィディオは苦笑しながら私の頭を撫でた。
フィディオ「ラティア。」
ラティア「何?」
フィディオ「今度は俺がアメリカに行って、ラティアを迎えに来るから。」
ラティア「うん!アメリカの良い所、沢山教えてあげるわね!」
フィディオ「…;;」
ラティア「…どうしたの?」
ティアラ「ラティアの鈍感!!」
ソファの後ろから激怒したティアラが現れた。
ラティア・フィディオ「「ティアラ!!」」
ティアラ「フィディオ、ラティアにプロポーズしたんだよ?それなのに、ラティアってば…、」
ラティア「えぇっ?!そ、そうだったの?!」
フィディオ「あ、ああ…;」
ラティア「ご、ごめんなさい!!私ってば、すっかり勘違いしてて…///」
恥ずかしさで顔が真っ赤になる。気がつけば、ティアラは向こうの方でクレープを頬張っていた。恐らく、マークが助け船を出してくれたのだろう。
ラティア「…で、さっきの返事だけど…。…また、皆から酷いこととか言われるかもしれないわよ?」
フィディオ「…確かにそうだな。君は世界一の大会社の社長で、俺は普通の一般人。皆から反対されることも分かってる。でも、覚悟はできてるつもりだ。」
ラティア「…!!わ、私なんかでよろしければよろしくお願いします!!」
私は思いっきり頭を下げた。その瞬間、フィディオに抱きしめられた。
フィディオ「ラティア、これ受け取って。」
フィディオはポケットから蒼い指輪を出し、私の左手の薬指にはめてくれた。
ラティア「綺麗…。私にくれるの?」
フィディオ「ああ。」
ラティア「ありがとう!!今まで貰った指輪の中で、一番嬉しい!!」
私は満面の笑みでお礼を言った。次の瞬間、唇に温かなものが触れた。しばらくして、私はフィディオにキスされたのだと悟る。そして、また満面の笑みで笑った。
ティアラ「ラティア〜!!そろそろ出発するよ〜!!」
ラティア「えぇ!!」
フィディオ「元気でな!ビアンも!!」
ビアン「ニャア!!」
私は立ち上がり、クルッとフィディオの方を向いた。
ラティア「Thank You for laving me.(私を愛してくれてありがとう。)」
フィディオは意味が分からなかったか、キョトンとしていた。
———私と結婚するなら英語くらいちゃんと話せないと。
私はクスリと笑い、飛行機に乗り込んだ。
***
姫佳「お別れ…、ちゃんと感動できるように書けたかな?」
全「「「全然。」」」
姫佳「Σちょ、最後くらい褒めてよ!!」
ラティア「貴女…、ちっとも成長してないのね。」
ティアラ「もういろんな意味で呆れるよ…。」
姫佳「やだ、ティアラに呆れられたらおしまいだわ。」←
ここ「次回はいよいよ最終回です!!」
姫佳「最終回、読んで下さると幸いです!!では、コメント待ってます♪」