二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂 菜華を操る少女 ( No.17 )
日時: 2012/02/19 14:19
名前: 桜木 咲 (ID: f/YDIc1r)




謎の集団に万事屋を破壊された銀時たちは定春の背中に乗って逃走中。
でも4人は少し多すぎた為、新八だけ今にも落ちそうになっている。


「ちょっとォォォォォ!!何回壊されるんですか万事屋はッ?!」

猛スピードで走る定春の尻尾にしがみ付き、破壊された万事屋の方を新八は叫ぶ。
銀時も万事屋の方を見ているが・・・

「チクショー、なんなんだあいつらァー。
 俺の・・・読みかけのジャンプがァーーー!!」

「ジャンプを悲しむ前に家がなくなったことを悲しめェー!!」

新八が銀時にツッコミを入れてる中、神楽と歌音はのんきに

「へぇ〜、定春ちゃんって言うんだぁ〜。」

「可愛いでしょ、定春はとってもお利口さんアルヨ。」

「そうなんだ、へぇ〜・・・」

「って、何のんびり雑談してるんですか?!
 僕達あの変な連中に追われているんですよ?!」

定春の話で盛り上がっていたが、新八のツッコミでなにかのツイッチが入った歌音が突然泣き始めた。

「すみません、私が悪いんです!
 私が万事屋に居たからこんなことに・・・皆さん私を宝石屋のご主人に売り渡してください!!
 そうすればすべてが収まるはずです!」

「あ、5000万アルネ!」

泣きながら言う歌音に銀時は冷たく、

「いや、たぶん宝石屋のオッサンもあいつらとグルだろう。
 歌音を渡したら5000万じゃなくて、打ち切り拷問が貰えるだろうよ。」

言う。新八も神楽も確かに・・・と納得する。
だが、歌音はそれはあり得ない!と言う感じで

「そんなはずはないよ!
 たぶん私を連れてきた人は、切り殺されてアマゾン川に捨てられてわにのエサになるんだよ!」

真面目そうな顔をして言う。

「って、どのみち俺達殺されるんじゃねぇーか!!」

「えっ?ああぁぁぁぁーーーそうだぁぁぁぁーーーどうようーーー?!」

「今気づいたんですかぁぁぁぁ?!」

「嫌アル!私まだ死にたく無いアルゥゥゥ?!」

事の重大さに今やっと気づいた銀時たちは、とにかく叫んでいる。
「死にたくないー」と。でも、はたから見ると頭が可笑しくなった人たち。


「あら、新ちゃん。それに銀さんも神楽ちゃんも。
 そんな騒いで一体どうしたと言うんですか?」

定春に乗ってしばらく叫び続けていると、買い物途中のお妙に出くわした。

「あ、姉上・・・。」

涙目でお妙を見ながら、新八は今あったことをすべて話した。