二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 銀魂 菜華を操る少女 ( No.9 )
- 日時: 2012/02/18 22:07
- 名前: 桜木 咲 (ID: f/YDIc1r)
第三訓 呼んでない客ほど迷惑な奴は無い
「えっと、歌音さんでいいんですよね?」
銀時から彼女の名前は吉田歌音。
昔の知り合いで何十年かぶりに再会したという事だけ教えてもらった。
自分たちの名前を名乗った後、新八はこれがあっているのがどうか歌音に尋ねる。
「ええ。間違いありませんよ。」
優しい笑顔で答える。
新八はまた頬を赤くしてもじもじする。
そんな新八を銀時はつまらなそうに横目で見てから歌音に目を向ける。
「お前何時から、菜華って名前になったんだ?
宝石屋のオッサンが探してたぞ。」
あのニュースの事を聞く。
歌音はさっきまでずっとニコニコしていたのにいきなり深刻そうな顔になり、重たい声で
「・・・私、狙われているんだ・・・・。」
と一言言った。
その言葉に皆超驚く。
「狙われているっていったい誰に?!」
「い、いや狙われているって言っても私じゃ無くてこの剣の方なんだけどね(汗」
そういいながら、コートの中に隠していた黒い龍と赤い龍がクロスしている剣を出した。
その剣からは禍々しいオーラが出ている。
「うわ、なにアルかその剣はっ!!」
けったいな物を見る目で神楽は剣を見る。それは新八と銀時も同じ。
「あ、ごめんなさい!すぐしまいますね(汗」
そういってすぐにまたコートの中にしまった。
「歌音、その剣・・・お前の愛刀の菜華か・・・?」
あの剣を睨む感じで銀時は歌音に聞く。
歌音は悲しそうな顔で重たく
「うん・・・そう。今は妖刀“菜華”だけどね・・・。」
「「「妖刀ぉぉぉぉぉぉ?!」」」
『ドドドドドドドン』
歌音の衝撃的な言葉のあとにドアが力強く叩かれる音が。
そしてドスの利いた声が
「すいませーん、坂田さーん。宅配便でーす。」
と言っているがこれはどう考えても郵便屋さんじゃない。
これは絶対・・・
「ぎ、銀さん・・・・(汗」
「おいおい・・・なんか珍客が来ちまったようだな。」
「どうするアルか銀ちゃん?」
「そうだなぁ〜・・・」
どうしようか頭を抱えて考えている銀時たちに涙目で歌音が
「あ、あの私が出ていけば済む話だし・・・だから」
善人満ちたことを言っている最中に外のドア辺りからまた声が・・・。
「仕方がありませんね。皆さん爆破の準備を。」
「ハイサァー!」
・・・・どうやらここを爆破するらしい・・・。
準備をし終わり、
「それでは行きますよ?
3
2
1 」
『ドカ————ン』
万事屋 銀ちゃんは謎の男達によって木端微塵に爆破された。
男達の中で一番偉い長髪でメガネをかけたインテリ系の男が中に入り周りを見る。
「・・・・・・ふふ、どうやら逃げられたみたいですね。」
メガネをピクッと上げ不気味に笑うと、部下達の方を振り向き
「さぁ、歌音様を探しなさい!
一緒にいる奴らは殺しても構いません。」
「ハイサァー!」
男達は一斉にかぶき町中に散らばった。
「ふふふ・・・・、逃がしませんよ。歌音様・・・。」
空を見上げまた不気味な微笑みを浮かべながら言った。
そして彼もスッと姿を消した。