二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【建て直し】テイルズオブクロニクル 〜始まりのストーリー〜 ( No.12 )
日時: 2012/04/01 17:44
名前: ショコラ (ID: sopKm/an)

     第六章  シャオの能力、ショコラの呟き。

 『桜?』
 『そう、桜。』
 『此れが何時も咲いてるの?』
 『ううん、咲いてないよ、この花はね、春が来ると咲く花なんだ。』
 『へ〜・・・・見て見たいな〜桜』
 『じゃあ、僕達が誰かに貰われて・・・外に出たら桜を一緒に見よう!!』
 『本当に!?あ、でも無理ならどうしよう?』
 『その時は、僕が君を連れ出す。』
 『約束だよ?』
 『約束は必ず守るからね。』

 ———————「例え其れが、困難な事だったとしても絶対に守る」——————— 

 シャオ:疲れた・・・本当に変な能力・・・まあ、魔物の言葉が分かるからいいけど・・・。
 ショコラ:うぅ・・・あれ?此処は?
 シャオ:起きた?此処は、神託の騎士団(オラクル騎士団)の拠点があるダアトだよ。
 ショコラ:ダアトねぇ・・・。
 シャオ:?もしかして、ダアトは始めてなの?
 ショコラ:二代目導師イオンと三代目導師フローリアンに、剣技の腕を見込まれて、
      導師守護者(ホンマスター・ガーディアン)をやってた記憶があってね。
      楽しい・・・とは、思えなかったけど。
 シャオ:ふ〜ん・・・。じゃあ、導師さん、挨拶して行こう!!
 ショコラ:・・・・・それは、決定事項なの?
 シャオ:勿論!!
 ショコラ:はぁ〜・・・・まぁ、いいでしょ。
 シャオ:わ〜い!!やったね!!
 ショコラ:直ぐに行くから準備・・・・何?

 シャオはショコラをじっと見つめていた。

 シャオ:はい此れ!!
 ショコラ:服?
 シャオ:着て!!
 ショコラ:・・・・シャワー浴びてから着るからおいといて・・・。
 シャオ:わーい!!
 ショコラ:・・・・。

 わざとそうゆうキャラを演じているのか、其れが面白いのか、
ショコラの表情にも変化か訪れていた。
笑顔を見せていたのだ。
数時間後・・・。

 ????:アニス!・・・大丈夫?
 ????:いたた・・・階段から転んじゃった・・・・。
 ????:足元に気を付けないとまた転びますよ?
 ????:注意します。
 シャオ:すみません!!道を聞きたいのですが・・・・。
 ショコラ:アニス!?
 アニス:ショコラ!!てっきり私魔物に・・・。
 ショコラ:喰われてたら、此処にいる私は何なのか、
魔物を呼び出す前に証明しなさい・・・・。
 アニス:すみません・・・。
 ????:ショコラ!!・・・・久しぶり!!元気だった?
 ショコラ:リアン!!元気にしてるみたいね?
 フローリアン:うん!!
 ショコラ:そして・・・・イオン、久しぶり。
 イオン:元気そうで何よりです・・・。
 ショコラ:此方こそ。
 イオン:あの時に比べてずいぶんお変わりに成られましたね?
 ショコラ:そう?・・・そうなら、良いね。
 アニス:其れよりショコラ、あいつ誰?
 
 アニスはシャオを指差す。

 シャオ:僕はシャオ、シャオ・ラングローリー。
 アニス:ふっ・・・・月夜ばかりと思うなよ。
 ショコラ:何故?違うでしょ。
 アニス:とゆうのは嘘!!私はアニス・タトリン。
 シャオ:うん、よろしくアニス!!

 雑談するほど数分後。

 シャオ:アニスは天狼桜って知ってる?
 アニス:名前は知ってるけど見た事無いな〜。
 シャオ:そっか、じゃあ探すか無いな。
 アニス:まあ、ダアトじゃあ、きっと良い情報は多分得られないと思うよ?
 ショコラ:情報屋に聞くしか策は無いね?
 二人:(ビク『ショコラ!!』
 ショコラ:驚く事?
 イオン:背後からですから、驚く事も無理ないかと。
 シャオ:あれ?ショコラその髪型?
 ショコラ:あぁ・・・これ?
      アニスのお父さんとお母さんが、
リボンで髪をポニーテールに結ってくれたのよ。
 アニス:しかも、服装と同じ紅と蒼!!
 ショコラ:瞳も同じカラーだから、結構、気に入ってるわ。
 シャオ:短パンは僕の気配りだよ。此れならショコラが動きやすいかと思って・・・。
 ショコラ:防犯にも成るしね。
 アニス:ごもっとも・・・。
 フローリアン:情報屋だったら、ケセドニアのアスターさんなら、
何か知ってるかもしれないよ?
 ショコラ:ケセドニアか・・・、バチカルを経由して海路で行った方が良い。
 シャオ:バチカルまでなら、僕にお任せ!!
 アニス:ほへ?シャオ船持ってるの?
 シャオ:秘密だよ!!
 アニス:あ、誤魔化された!!
 イオン:フフフ(笑)
 アニス:イオン様は笑わないで下さい!!
 ショコラ:イオン、いいえ、導師イオン。
 イオン:僕はイオンで構いません。それより、僕もその桜見て見たいのです。
 ショコラ:解ったわ、シャオは・・・。
 シャオ:僕はアラミス勇水洞を抜けて、シフノ湧泉洞の奥にある、
ジルディアの牙があった所で待ってるよ。
 アニス:あそこって、迷路だよね?
 ショコラ:私が案内する。
 イオン:わかりました。
 シャオ:じゃあ、先に行ってるね!!

 シャオは走り去った。

 アニス:ねぇねぇ・・・ショコラ。
 ショコラ:何?
 アニス:シャオ、武器持ってなかったけど、魔物に襲われたらどうするの?
 ショコラ:アラミス勇水洞に付いたら教えるわ。
 アニス:は〜い。
 ショコラ:さぁ・・・行くわよ。
 アニス:ん?行くって何処に?
 ショコラ:アラミス勇水洞に。
 アニス:早っ!!まだ、一分も時間が経ってないじゃん!!
 ショコラ:シャオは普通の人間じゃない。シャオは『異様の能力を持った人間。』
 アニス:ほへ?
 ショコラ:行きましょう。
 アニス:・・・・
 
 アラミス勇水洞、入り口。

 ショコラは立ち止まり空を見上げた。
 イオンとアニスはショコラを追い越し、先に行ってしまった。
 
 ショコラ:『話す』・・・か、その内、私の事も皆に話さなきゃ成らないんだ・・・。
      私に、そんな勇気と覚悟なんて在るのかな?
      話した後、皆は私の事をどう見るのかな?
      このままの関係で居たいな。

ショコラの呟きは虚空に消える。