二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【建て直し】テイルズオブクロニクル 〜始まりのストーリー〜 ( No.4 )
- 日時: 2012/03/24 20:19
- 名前: ショコラ (ID: sopKm/an)
第二章 優しい世界と優しく無い世界
????:ん・・・・?
????:あ!!起きた!!
桃色の髪に青いリボンをした少女が顔を覗かせる。
????:怪我は大丈夫?
????:・・・・・。
????:喋って良いよ?私達は何もしないから。
????:・・・・。
嘘を着いていない事は確認した。
でも、少女は喋らなかった、喋りたくなかった。
また、捨てられる、そう思ったから。
するとドアからノック音が聞こえた。
????:イアハート、彼女の様子は?
????:目を覚ましましたよ。でも、中々喋ってくれなくて。
????:そう、入るわね?
????:はい、どうぞ。
入ってきたのは、蒼い髪を結った女性。
????:こんにちは。私はアンジュ・セレーナ、
ギルド『自由(アドリビトム)』のギルドマスターです。貴方のお名前は?
????:・・・・・。
アンジュ:・・・・住んでいる場所は?
????:・・・・・。
中々喋らない。
アンジュ:話をしたくなったら、何時でもはなしてね。
????:・・・・。
その少女は、また眠った。
????:寝ちゃった・・・。
アンジュ:・・・・・『優しく無い世界』・・・・か。
????:?
アンジュ:彼女の瞳・・・感情が無い・・・優しさが無い。
????:心が無いの?
アンジュ:・・・・分からないわ。
????:どうして?
アンジュ:環境で人って簡単に変るって事かしら。
????:正式に言えば壊れているのじゃよ。
アンジュ:国集王様(くにおうさま)!!
国集王様(くにおうさま):可愛そうな少女じゃ・・・・。
????:『壊れている』って何が『壊れている』のですか?
国集王様(くにおうさま):『心』・・・・。
????:え?
国集王様(くにおうさま):我々が何時も持っているものじゃよ。
国集王(くにおう)が言っていた言葉は彼女の耳にも届いていた。
寝た演技をして居たのだ。
その日の夜、少女は起きていた。
????:(話して見ようかな・・・)
国集王(くにおう)の言葉が脳裏を過ぎっていた。
????:(心・・・・)
甲板に出て空を見上げた。
空には満点の星と凛々の明星(ブレイブヴェスペリア)が輝く。
????:・・・・・。
????:空が好きなのかしら?
????:・・・・。
????:私はセルシウス。氷の精霊よ。
????:・・・・。
セルシウス:此処の人達は皆、いい人達よ。
????:・・・・。
セルシウス:其れでも、信じないかしら?
????:優しすぎるんだ・・・・。
セルシウス:?
????:優しすぎて、輝きが強すぎて、自由すぎる。
セルシウス:其れが彼らよ。
????:私には解らない。
セルシウス:解らない?
????:此処は優しい、優しすぎる世界だ。
セルシウス:・・・・・。
????:その答えを見つけてみませんか?
セルシウス:ヴェリウスね?
ヴェリウス:貴方の心は何処ですか?
????:・・・・・。
ヴェリウス:貴方の意思は何処ですか?
????:・・・・・・。
ヴェリウス:貴方は、貴方は何のために生きて居ますか?
????:わか・・・・らない。
ヴェリウス:貴方は、人間ですか?殺戮兵器ですか?
????:私は・・・・。
ヴェリウス:私は貴方の心が読めません。
????:・・・・・。
ヴェリウス:貴方の本当の道は何処ですか?
????:・・・・・・
今、船は港に停泊していた。
少女は飛び降り、船を後にした。
優しさに触れた。
優しさを感じた。
優しさが自分を包み込んだ。
優しさが自分を突き動かそうとしてる。
仲間が、味方が出来ようとしてる。
????:(くだらない・・・・。)