二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【建て直し】テイルズオブクロニクル 〜始まりのストーリー〜 ( No.8 )
- 日時: 2012/03/29 21:42
- 名前: ショコラ (ID: sopKm/an)
第四章 受け入れざる者
『勿論!!私達は貴方を歓迎します!!』
『人の過去は聞かない。覗かない。触れない。干渉しない!!
其れがこのギルドの極意だよ。』
『速く、貴方の笑顔が見たいな。』
????:(感情が無くなったのは、実験薬品の副作用、心は壊れて居ない。
私が、あの時狂ってしまったのは、最後に投与された薬品。)
当時、この三つの国集(くに)は戦争の真っ只中で、
子供は孤児院に安全に保護されていた。
一部の『孤児院』を除いて。
????:『ウリズン帝国総合保護所』・・・・またの名を『ウリズン帝国総合兵器開発研究所』。
ルミナシアの帝国は其処まで力に酔いしれたのね・・・・。
選ばれたのは少女で、実験台は少女の友で・・・・・。
人を凶器に変えてでも、帝国は領地を欲しがる。
言わば『欲望』。
????:・・・・・・・・。
????:居た居た!!クラシック!!
クラシックというのは、少女の仮の名前。
少女が名前を名乗るまで、皆が呼ぶ名前だ。
????:パスカ・・・・?
パスカ:あのね、私、クッキーを焼いたの食べて見て?
????:要らない。
パスカ:で、でも、ギルドに来た時から何も・・・・・。
????:要らないってば!!
パスカ:・・・・・お腹空いてるくせに・・・・。
????:・・・・・・。
パスカ:大丈夫だよ、毒は入れてないから。
????:なっ、そんな問題じゃ・・・・!!
パスカ:はい!!
口の前までクッキーを持ってきた。
????:・・・・解った、自分で食べるから。
パスカ:本当に!?
????:・・・・う、うん。
パスカ:ありがとう!!
少女は星型をパスカ・カノンノは手に持ってるクッキーを食べる事にした。
『パクッ、』
パスカ:う〜ん!!美味しい!!
パスカは笑顔を少女に見せる。
少女はそれを見ていた。
パスカ:ん?何?
少女:!・・・別に。
そう言って少女も星型のクッキーを口に含みよく噛んでから呑み込んだ。
少女:!!・・・・・。
パスカ:!
パスカは少女の様子をちゃんと見ていた。
とても硬い無表情の顔が少し緩み、かすかに微笑んだのだ。
パスカ:美味しい?
少女:!!・・・・・。
少女は黙って食べた。
パスカ:素直・・・だね。
少女:・・・・。
パスカ:いつか・・・貴女に届いて欲しいな・・・皆の優しさが(ボソッ・・・
その数時間後、少女は皆のいるホールへ降りてきた。
受け入れざる者達がどんなに優しいのか知るために。