二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: インフィニット・ストラトス 黄金の転生者 ( No.7 )
- 日時: 2012/04/02 12:31
- 名前: キャキャロット (ID: ftamISp/)
ここは、IS学園の食堂。ここに、話題の男子生徒がいる。
目的は朝食を摂取するためにいるのだが、周りの目線が多い。
理由は3つ、1つは男子生徒だから。ここには女子しかいないため男子生徒は珍しいのである。
2つ目は、昨日の戦いの影響である。男子生徒の一人であるゴジータ・サイヤンは昨日のクラス代表者決定戦で、黄金の戦士ということをばらしてしまったので話題として盛り上がっている。
3つ目は、食事の量である。織班一夏は男子として普通量だが、サイヤン兄弟はかなりの量である。
——ガツガツガツ、バクッムシャカリッ、ズズズ、ゴックン、カカカッ
———
「「おばちゃん、ご飯おかわり!!」」
どんぶりを差し出し兄弟そろって言う光景に、食堂にいた生徒が全員転んだ。
「す、すごい食欲ですわね」
ゴジータの隣に座って食事をしていたセシリアが話してきた。
「ん、そうか?こんなの普通だろ」
なに言ってんのこの人、と言わんばかりの口調にセシリアは大声をあげる。
「普通ではありませんわ!茶碗一杯分でもかなりの量ですわよ!」
呆れたような驚いたような複雑な表情をして言うセシリアに一夏は答える。
「この兄弟を俺らの基準で計らない方がいいぜ。」
この一言でセシリアは黙ってしまった。
「ふ〜食った食った」
ベジットがそう言って手を合わせる。
「「ごちそうさまでした!!」」
食後の挨拶をしっかりして、食器をさげる。一夏たちも食事も終えたようなので一緒に教室へと向かう。
食堂のおばちゃんたちは、笑顔で送っていた。
「ということで、1年1組のクラス代表は織班一夏君になりました。あっ、1繋がりでいい感じですね。おめでとうございます織班君。」
黒板を背に教壇に立つ副担任の山田先生が笑顔で言う。
「ちょ、ちょっと待ってください。なんで俺がクラス代表になってるんですか?昨日、ベジットに負けたんですよ?」
立ち上がって尋ねる一夏にベジットが答える。
「理由は簡単だ。代表を一夏に譲ったからだ。」
「なんでだよ。お前らの方が勝てるじゃん」
「一夏はISの扱いに慣れていないし、戦闘経験も無い。昔剣道をやってたとはいえ、腕も落ちている。だが、代表になれば、練習が多くなるだろうし、落ちた技術も戻るだろう。だからお前に譲ったんだ。」
ベジットの説明に納得する一夏。
「んじゃあ、修行はお前らにやってもらうのか?」
「いや、まずは箒に鍛えてもらえ。」
一夏に気づかれないように目配せしながら言う。
「わ、私がい、一夏を?」
慌てながら答える箒
「ああ、お前なら一夏を鍛えられるだろう。俺らがやるとすぐダウンするからな。」
「わかりました。一夏放課後は開けておくように」
(ありがとうございますベジットさん!!)
心の中で喜んでいる箒だった。