二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【APH】 君 ニ 花 ヲ 捧 ゲ ヨ ウ ( No.9 )
日時: 2012/04/03 21:53
名前: 陽菜 ◆y/0mih5ccU (ID: c9ok9eqZ)

第三話 「 過 去 の 私 」

「う〜…。暑い…」
『まあ、南国だもん。しょうがない!』
「うわ、有里前向き。羨ましい…」

祢檎でいごは、暗く考えすぎなんだよ?
人生前向きに生きましょう!←

祢檎=那覇

「…にしても、県になって、結構経ったね」
『…だね』

あの時は、すごくいっぱい泣いて、もう、狂った。
それでも、皆に言われたからね。
「誰かを恨んでも、憎んでも、良い事があるわけじゃない」

…それで、少し立ち直れたんだ。

『そーだ。祢檎、稽古手伝ってよ』
「嫌だ。アタシ、相手になんないよ…」
『え〜…。むう…。素振りでもやっとくかな…』

何でだろうね。
木刀持ってないと気が済まないんだ。
…私、重傷?←

「あ、有里さん。やってますねー」
『儀間さん? どうかしました?』
「いえ、仕事です」

木刀を振ってた頃にやってきた仕事。
…うげ。
私は仕事が一番嫌いで、稽古が一番好き。
なのに…。
はぁ。

『…今回はどんくらいあるんですかねー』
「はい。結構ありますよ」

…逃げたい。
でも逃げたら、菊さんに言いつけられる…。
うう、なんか悲しい。

『…資料が一枚、二枚、三枚…。わぉ』
「無駄口叩いてる暇あったら、さっさと家に帰り終わらせた方が良いですよ」
『…う』

儀間さんが言うこと、いつも正論。
言い返せない…。
何時かは言い返してみたいもんだね!

「…手伝いましょうか?」
『…いいよ。一人で出来るから』

風が吹き、短めの黒髪が舞う。
涼しいな。

『それにさ、儀間さん、好きな人いるんでしょう? その子と会ってきたらどうです?』
「……っ!? な、だ…、!?」
『…え? 何か言いました?』

ふふふ、顔真っ赤。
よし、言い返せないけど、こういう事では勝った!

「…誰から聞いたんですか…」
『え。…儀間さん母』
「…」

真っ赤な顔で、呆れてるような表情。
わー、面白。

『というわけですので! じゃあね』