二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【APH】 君 ニ 花 ヲ 捧 ゲ ヨ ウ ( No.15 )
日時: 2012/04/09 13:35
名前: 陽菜 ◆y/0mih5ccU (ID: c9ok9eqZ)

第七話 「 嫌 で 」

今日は、青で空が覆い尽くされていました。
明日も、こんな空でしょうね。
私の心は、真っ暗だけれど。

『…今日は、サボろうかな…』

学校とか、面倒くさい。
行きたくないし。
やっぱり、来なければ良かったかな。
今度、一回、家に帰ろうかな…。

『…くしゅっ』

くしゃみをして、まくらに顔をうずめる。
眠いなぁ。
…このまま、ずっと、眠っていたいな。
叶わぬ夢だとわかっているけど。
あのまま、平和が続けば良いと、思うくらいに。

*

「有里さーん」
『お、儀間さん…と、誰ですか?』

ハッ。まさか、前言ってた…。

『儀間さん、その方が、好きな人ですか?』
「…そうです」

わーい、当たったー!
にしても、可愛い人です。
腰まで伸びた黒髪に、少し茶がかかった眼。
整った顔。

「…は、南風原 桔梗(はえばら ききょう)です…」
『やー、敬語じゃなくて良いんですよー! 人間年齢は同じくらいですし』
「え、何歳なんですか?」
『人間年齢だと、十七。桔梗さんは?』
「あ、私も十七です…」

何だ。同い年だったんだ。
…あれ、儀間さんって何歳だ。

『儀間さんは? 何歳ですか?』
「十八です」
『…私、二十くらいだと…思ってた』

見た目的にね!←

『御二人さん、幸せにならんと、おばあが許さんよ!』
「ふふ、本当に許してくれなさそうですね」
「…確かに」

私って、見た目はあれだけど、何百年も生きてるお婆ちゃんだからねー。
…いろんな事があったよなぁ…。
帰っていく、幸せそうな二人をずっと、見ていた。