二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ハリポタ息子 アルバス・ポッターと真実の鏡 絵UP! ( No.118 )
- 日時: 2012/10/16 20:55
- 名前: 蒼聖 (ID: ULeWPiDO)
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しゅっ、と目の前に現れたのは校庭。
大勢の生徒が校庭に移動していて、ザワザワとしている。
「・・・ハリー・ポッターの息子・・・。
また、貴方は生き延びたのね・・・」
「ラシュカ、さん・・・」
華奢な体つきの少女がこちらへ向かってくる。
一体何の用だというのか、こちらへ向かってくる。
アルバスの後ろでライクがばっと構えた。
何かあったのか?、そう尋ねようとした時に、ラシュカは言った。
「駒を、ありがとうね」
「・・・は?駒・・・?」
「なるほど、賢いネェ」
ぱちぱち、と乾いた音をたて拍手する黒い薔薇の葬儀屋。
「そういうわけか。だったら納得だね、
今日これが起こったのは全て仕組みだと思ってたケド・・・
すごいよ、そのひらめきは。だが・・・」
「——大きな、落とし穴があるな」
その場が急にしーん、と静まり返った。
「さっすが秀才君ー」
葬儀屋は嬉しそうに笑う。ラシュカがもうばれたの、とため息をついた。
「一つ間違えれば、キングなんてすぐ倒れる。
今回のは、白のキングが勝つ。
黒のキングは隠れたままで、ルークやナイトに任せきりだ」
そう呟くと、アルバスは校庭から出て行くように背を背けた。
「ちょ、待てって!」
ライクがばたばたとその後を追いかけた。
——校長先生。君の息子さんは、また君とは違ったタイプの子供だね。
我は、楽しみにしてるヨォ・・・
*
「もうバレたか。あいつ賢いからすぐばれるし・・・つまんね・・・・・・」
レバヴェスが呟く。
「なぁ、セイン。しっかりあいつに就けるんだよ?」
「分かってるよ、レバ」
ベッドに寝転がるレバヴェスの横の椅子に座る人影——セインと呼ばれた彼は、静かに微笑んだ。
チェス板には、黒のキングが立ち、白のキングが倒れていた。
*
「なぁ!答えろよ、どういう意味だ?」
「そのままだ。レイアーは無事だ」
「それはさっきも聞いたし、俺ももうそれは安心してるって!
ただ・・・、さっきのチェスみたいな話の・・・」
「すぐわかる。ホラ・・・」
廊下を過ぎたアルバスとライクの前に広がるのはホール(大広間)。
そこには全く壊されたような形跡がなかった。