二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ハリポタ息子 アルバス・ポッターと真実の鏡 ( No.121 )
- 日時: 2012/11/02 20:32
- 名前: 蒼聖 (ID: ULeWPiDO)
6
「ちょっ、どういうことだ!?」
ライクは焦る。
どういうことなのだろうか。
ホールは砂埃一つ舞っていない。
隣でアルバスがぼそりと呟いた。
「レイアー、無事かい・・・?」
途端にばっと彼に飛びついてきたのはレイアーだった。
「ねぇ、何があったの!?私、さっぱりわからなくて・・・」
「レイアー、無事だったのか!良かった!」
口々に言うウィーズリー双子。
アルバスが小さくため息をついた。
「順番に話す。まずは落ち着け」
*
それから、何時間かがたった。
あの、大爆発は、大爆発と思わせた映像であり、
怪我をしたりしたのはその場に仕掛けてあった魔法であった、
そしてこれは誰かの悪戯である——。
そういうことが全校生徒に伝えられ、生徒達は安心し、寮に戻った。
寮で中止になったハローウィンパーティの続きをやっている途中、
アルバスとライク、レイアーは寝室へ向かう途中の階段のところにいた。
「レバウェス・サラザール」
アルバスはそう呟き、窓に身を預けた。
「サラザール?」
「俺さぁ、思ったんだけど・・・・、
あいつが犯人だったアルバスは言ってたけど、なんで——」
ライクがそういいかけたときだった。
「アルバス君ッ!」
・・・やけに明るい声が響いた。
「初めまして。僕は、セイン・レルヴェンだよ」
女みたいな生徒だった。
長い銀髪、紅い目。そして細身の身体。
顔立ちも声も女みたいだったが、制服は男物だ。
話の途中でさえぎられ、ライクは不快そうにセインと名乗った彼を眺めた。
「・・・なんだい」
「ちょっと、話があるんだけど、いいかなぁ」
ニコニコと微笑んで彼は言った。
アルバスは首を振る。
「用があるなら、ここでお願いできるか?」
セインと名乗った人物を、アルバスは一度スリザリンとの合同のときに見たことがあった。
更に、グリフィンドールでは一度も見たことが無い。
何故かは分からなかったが、嫌な予感しかしなかった。