二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ハリポタ 子世代 【オリキャラ募集】 ( No.3 )
- 日時: 2012/04/25 16:55
- 名前: 蒼聖 (ID: HKLnqVHP)
第一章 ホグワーツ
1
窓の外で、景色が流れていく。
アルバス・ポッターはそれを眺めていた。
と、コンコン、とコンパーメントのドアと叩く音がする。
「・・・誰?」
「俺だよ、ライク・ウィーズリー!
何処もいっぱいなんだ、入っていい?・・・レイアーも」
「いいよ。僕のものじゃないし」
アルバスはドアを開いた。
そこには、赤毛の長身の少年と、栗色の髪の少女がいた。
「・・・久しぶりだね」
アルバスはぼそりと呟いた。
「うん。覚えてる?」
「ライク・ウィーズリーと、レイアー・ウィーズリー。
双子の兄妹だったよね」
アルバスは椅子の上においてあった、魔法薬学1年生用の教科書を取った。
「久しぶりね、アルバス」
レイアーが言った。
だがアルバスは教科書を捲りながら、そうだね、とばかりに頷く。
・・・やっぱり、話しかけ辛い・・・!
ライクとレイアーは瞬間的に思う。
無口で殆ど表情の変わらない本の虫のアルバスは、読書中に話しかけても別に全然怒らないのだが、どうも話しかけ辛い空気が彼の周りに流れている。
が、彼はそれに気づいていない。
眠り薬のページをぱらぱらと捲っている。
・・・と。
「君か、英雄の息子ってのは」
コンパーメントのドアが開いた。
そこには金髪の少年がいる。
ドラコ・マルフォイの息子、テルアス・マルフォイだ。
「父上が話していたものにそっくりだ・・・
それに、ウィーズリー家の子もいるし」
ライクとレイアーは顔をしかめた。
だがアルバスは気づいているのか・・・気づいていないのか・・・
「聞いてるのか」
テルアスがアルバスに言った。
だがアルバスは無言だ。
表情すら変わってない。
「聞こえないフリか?」
・・・と、アルバスが急に立ち上がったかと思うと——
「な、何しやがる!」
「煩い」
ライクとレイアーはぽかんとその光景を見た。
アルバスが・・・
テルアスの顔面を殴った——しかも、拳を握った手で。
「この・・・「この、はこっちの台詞だ馬鹿」
アルバスは顔に会わないことを言った。
「ば・・・か!?」
「平仮名じゃないか。・・・ねぇ、それをしてなんの役に立ったかな?
将来魔法省大臣になれるためのおまじない?それは凄いね」
アルバスは再び本に目を落とした。
・・・そこにいる(アルバス以外)全員がぽかんと口を開け、アルバスを見た。