二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ハリポタ息子 アルバス・ポッターと真実の鏡 オリキャラ募集 ( No.52 )
- 日時: 2012/06/03 10:00
- 名前: 蒼聖 (ID: HKLnqVHP)
第二章 闇の魔術に対する防衛術教師
1
(・・・何だ、これ・・・)
頭がズキズキと痛む。
と同時に動かそうとした手が動かないのに気づく。更にを言うと、足まで動かない。
すると、思い出した。
少し前、レバヴェス・サラザールに呼ばれ、突然持ち出された会話、そして窒息死しかけ——突然持ち出された会話は、自分を『利用』し、『強化』に使う一つの道具だという———。
この辺りは、薬草学の教室の近くの中庭だ。
必ず、人が一人は来るはず——
というアルバスの勘は当たり、少しするとアルバスの同僚の生徒と、合同だったスリザリンの生徒が薬草学の教室からでてきた。
アルバスはほっとすると、
——誰か
と言った。いや、言ったはずだった。
だが、自分の口は開くだけで、声が発声されない。
(黙らせ呪文、か・・・!!)
まだホグワーツ1年生には普通は使えない呪文だ。それをかけられた人は、自分で解くには無言呪文を唱えなければならない。
——ということは。きっと上から透明呪文でもかけられているのだろうか。だとしたら、誰かに見つけてもらわない限り———
(この状況・・・結構大変じゃないか・・・ッ!誰か、気づいてくれ———)
その時。
「そういや、さっきの授業でポッターを見かけなかった」
テルアスが、アルバスの前を横切ったとき、呟いた。
「そうだね・・・体調でも崩したんじゃないの?でも」
後ろから、レバヴェスが現れた。
レバヴェスは、ちらりとアルバスのほうに目をやり、テルアスに言った。
「心配なんて、無用だよ。闇の帝王を滅ぼした英雄様の大切な大切なオコサマだから」
「——それもそうだな」
そのまま、去って行く。
それから10分以上が経過し、次の授業の鐘がなっていた。
再び静まり返った中庭。
その途端、不安が過(よ)ぎった。
(僕が夕食の席にいなかったら、誰か気づいてくれるだろうか・・・)
その時だった。
「この辺に——呼ばれた、ハズなんだけど———」
「居ないわ——先生、もしかしたら透明呪文とか・・・」
「透明呪文・・・なら・・・」
(ライク・・・?レイアー?お父さん?)
「ホメナムレベリオ、人現れよ!」
「あそこよ!」
ライク、レイアーが駆け寄ってきた。その後、呪文をかけたハリーが駆けてくる。
「透明呪文なら・・・フィニート・インカンターテム、呪文よ、終われ!」
「アルバス!」
途端に、薄暗かった視界が明るくなった。