ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

君と僕。「平和」

キーンコーンカーンコーン
お昼休みのチャイムが鳴る。
「ゆーうーた。」
チャイムが鳴って間もないのに、祐希は悠太の教室にいた。
しかも足元の小さな窓からのぞいている。
「何してるの？そんなところで。」
「何って・・・。お昼だから呼びに来た。」
「へぇ。あれ？千鶴と春は？」
納得してから二人がいないことに気づく。
「千鶴は要から逃走中。春は・・・・」
「ゆ、祐希君まってくださいよ〜」
祐希が言おうとすると春が、ぜぇぜぇはぁはぁ言いながら走ってきた。
「春、大丈夫？」
悠太が聞くが、春は口をパクパクしていた。
「春、可愛い子がいるからってぜぇぜぇ言ってたら気持ち悪いよ」
「ち、ちがいますよ！」
祐希の言葉に春はあわてて否定する。
悠太は黙ってそれを見ていた。
ふと、平和だと思ったのをよそに。