二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ワンピ×ダン戦-交わる三本の線 ( No.128 )
日時: 2012/07/01 09:45
名前: 勇騎那 (ID: ET4BPspr)

「ゴドリック、ダーク・Ω・レイの方を見て来てくれる?あ、フォークスは残ってね」
「」

ゴドリックは空中を跳ね返りながら向こうへ。

「あれはCP9の……!!」

サンジがかつて一味ごと対峙した敵の技を—彼もできるようになったのだが—ゴドリックが使えることに驚いた。

「麦わらたちもバンたちも行って。少しフォークスと話したいことがあるんだ」
「…?あぁ、分かった」

行こう!!

麦わらの一味、バン一同がゴドリックの後を追い、フォークスとカイルが残った。
カイルの冷たい視線を放っていた眼は悲しく影を落としていた。

「ゴドリックの記憶が戻り始めてる」
「何だと!?だが、記憶が全部戻ったらあいつは精神の一つや二つ崩壊するぞ……!!」
「君の口から話さなければ全ての記憶は蘇らないし、精神だって壊れないよ」
「………」

カイルはそう言ってフォークスの懐から白いリンゴを奪い取り、食らいついた。

「真実を話さないつもりなら、君は彼女が一番嫌うことを彼女にしたということになるよ」
「守られるのが嫌いだったよな……」
「まァ、僕にとっては君がどうしようが、ゴドリックがどうなろうが、興味ないことだけどね」
「カイル、お前はそのリンゴを食って平気なのか?」

カイルは先ほどまでの勢いはどこへやら、急に黙り込んだ。
フォークスは変なことを聞いたかと思って気まずくなってしまった。

「絶対に誰にも言っちゃダメなことなんだ」

だから君にもゴドリックにも言わない。
カイルは白いリンゴをもう一口かじった。
二口目はほのかに鉄の味がした。