二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D・Gray-man 〜涙のメロディ〜  コメ、プリーズ!! ( No.126 )
日時: 2012/08/19 16:18
名前: 月那 ◆7/bnMvF7u2 (ID: IsQerC0t)

   第4粒「黒の教団」


 ここは、

 エクソシスト総本部 黒の教団。

 まっ、ようするに、”エクソシストがたくさんいるところ“ってこと。

 そんな黒の教団に

 白の少年が、やって来た。

 

  * * * * *



 「なんだい!? いきなり叫んだりして」

 「どうかしたの? サクラ」

 「い、いや、それがさ。コムイ、リナリー」

 あたしは冷や汗をかきながら、モニターに映っている少年を指差す。

 「・・・あたし、知ってるかも。この子のこと」

 「「「「「「「「「「ええぇぇぇーーーーーー!?」」」」」」」」」」

 科学班一同が叫ぶ。 ちょっと! 鼓膜破れるんだけど!?

 「も、もしかして さっき見た”梦“の中で!?」

 「ソ、そのとおりデス。リナリーさン」

 リナリーに梦のこと話すの遅れたから、なんかちょっと複雑な心内かんきょー・・・。すると突然、

 「サクラくん!!」

 「ふぁ、ふぁいッ!!!」

 いきなり呼ばれて、驚いて咬んじゃった。もうっ、何だよ!

 コムイはけっこう真剣な表情であたしを見る。

 「”梦“を見たら、ボクに報告することを、何度も言ったじゃないか!」

 あっ。

 「忘れてた。テヘッ」

 テヘッ。じゃねーよ! と心の中で、誰か———っていうかみんな———が思ったかもしんないけど、無
視。

 なぜか”梦“を見たら報告するように、って言われている。一度だけコムイに理由を聞いてみたけど、はぐらかされたから、それ以来聞いていない。

 「とにかく、」

 コムイが呆れて、まあ、半分諦めたような口調で

 「今度こそボクに報告するんだよ。分かったかい?」

 「ほ〜〜い」

 あたしはだらしのない返事をした。ま、たぶんまた忘れると思うから。

 「・・・それで?」

 「ん?」

 「なにを・・・”見た“んだい?」

 「・・・・・・・・・」

 また一瞬ためらってしまった。なんでかは、分からない。ただ体が勝手に動くんだ。そんな体を無理矢理動かし、口を開く。

 「あの、えっと 『すいませーーん』

 なんだよ! せっっかく人が言おうとしてるのに!

 と怒りつつ、モニタをー見る。すると、白髪の少年が、こっちに———といってもゴーレムのカメラになんだけど———呼びかけていた。

 『クロス・マリアン神父の紹介で来た、アレン・ウォーカーです。教団の幹部の方に謁見したいのですが』

 「元帥の知り合いだ!」「あの人生きてたのか」

 ザワザワとざわめく科学班のみんな。

 元帥、生きてたのかよ。と心の中でつぶやく。

 「『紹介』って言ってますけど、室長、何か聞いてます?」


 「・・・・・・・・・・・・」

 コムイはコーヒーをすすりながら一言。

 「知らない」

   * * * * *
     

『後ろの門番の身体検査、受けて』

 リーバーは「アレン」と名乗った白髪の少年に指示を出す。



 そして、アレンが身体検査を受けた結果は、もちろん・・・———



 「こいつ、アウトォォオオ!!」



 え、あれ。・・・・・・マジ?


  〆 7月8日