二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 薄桜鬼 最初で……2 ( No.1 )
- 日時: 2012/06/13 00:37
- 名前: 杞憂 (ID: WSl7zu6B)
今日はなんだかいつもと違って暗かった。
ふと空を見上げると今にも消えそうな月。
今は夜の京。
昼間のあの活気のある生き生きとした町とは
まるで別物のように静まり返っている。
きっと今そんな京の町を出歩いているのは
僕らか不逞浪士ぐらいだろう。
「総司!!!」
一君は、そう言って僕に迫る危険を
教えてくれた。
「言われなくても気づいてるよ」
僕は背後から迫るものを斬った。
ギャッと叫び声を上げて崩れるそれ。
流れる血が僕の足を染める。
白髪
そして紅く狂った獣の目。
もうそれは人とはかけ離れた存在に
なってしまった。
同じ浅葱色の羽織を纏ったそれの手が
ピクリと動いた。
その刹那、
僕はそれの心臓めがけて
赤黒く光る刃を落とした。
途端それは糸が切れた人形のように
体から一切の力が抜けた。
それを確認すると刀を引き抜き
ブンッと風を斬って血を払った。
ふぅと息を吐き
あたりを見渡すと一君の姿がない。
きっとさっき逃げてった残りの二匹を
追って行ったんだろう。
僕は刀を収め紅く濡れた転がるそれから
羽織を引き剥がした。
こいつは僕の部下だった。
愛想が良く、仲間思いで、一言でいうと
いいやつだった。
そんな彼を僕は斬った。
新撰組一番隊隊長沖田総司として。
僕もいつかは君のように
血に狂い
理性も何もかも失って死ぬんだろうね。
そう、羅刹となって僕は散っていく。
何だかそんな気がするんだ。
あとがき−−−
実は私今日英検があるんです。
だけど私は今小説を描いています。
……もう落ちちゃうフラグ
立っちゃいました(ToT)
えーー…
今回のお話は沖田さん視点ですね。
何だか薄桜鬼の中で、一番愛着があるのが
沖田さんなんです(*^^*)
これからもおそらく沖田さん視点が
多くなることでしょう(^3^)/
ここまで呼んでくださって
ありがとうございましたm(__)m
これからもまだまだ続く予定なので
よろしくお願いします(^^)/