二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナクロ〜なくしたくない物〜キャラ人気投票&2000越え ( No.218 )
日時: 2013/01/04 19:06
名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: ysgYTWxo)

九話   「好きなひと?」



菜花を待つことになった俺たちは、おのおの好きなことをしていた。なんか、準備運動(ラジオ体操的なの?)してるひととか、仲のいいひとどうし話してたり。ちなみに、俺はボーッとしてて、友撫は天馬と信介とくっちゃべってる。

「なーんか、みんなおのおの、好きなことやっとるのぉ……。」
「風花は、ボーッとしてるだけ?」
「おわっ!? あ、なんだ、フェイか。」
「どうしたの? きょう、なんかきゅうにいなくなったけど。」

う……フェイ、おまえ、いろいろよけいなこときいてくるな……;;

「い、いや、ちょっとな……。」
「ちょっとって?」
(ズケズケきくでねーべ!)
「んーっと……あ! その、時空最強イレブンのこと!」
「えっ?」
「いや、えっと、みんな、ミキシマックスできてたり、その……フェイはほら! 化身だして、アームドしてたし……それに、ミキシマックスもしたじゃん!」
「あ……う、うん。」

フェイ……やっぱり、化身のこと、持ちかけて欲しくないのかな……。

「……きらいなんだっけ?」
「((ハッ なんでそのこと、知って……。」
「じつは、俺もファイアリのこと、ちょっときらいなんだ。」
「えっ……。」
「むかし、ファイアリとちょっとあって……封印しちゃったんだよね。」
「封印って……そんなこと、できるの?」
「ああ。俺、特殊型なんだって。だから、化身を実体化させたり、アームドのとき、ぼんやりとした形しかつくれなかったりするってきいた。……特殊型だったからって、ファイアリを封印したんだ。そうすれば、きっと、自分が楽になれるだろうって。やーっぱりあまかったんだよなー。」

フェイ、絶句。まあ、こんな話、いきなりされたら、むりもないわー。

「いや、いきなり話して、ごめん。スルーしといて♪ 俺、きゅうにこうやって話しはじめること、よくあるし。……引かれるけど。」

そういやー、むかしあったねー。いきなり話し出すからキモいとかいわれて、相手されんかった時代。まだ小一のときより、マシだったけど。シカトですんだし。

「それって、むかしのこと? 引かれるって。」
「ん? まあな。いまも、けっこう引かれること多いかも。……ていうか、こんなに話したの、フェイがはじめてのような気がする。」
「えっ……。」
「なんてなっ。ジョーダン。でも、親よりもたっぷりしゃべったぜ。両親と話すとか、年に何回あったっけっていうね。数えるくらいしかなかったよ。……あんまり、しゃべりたくもなかったし。」
「なんで? 風花は、愛されてたんじゃないの?」
「しーらね。……フェイにこんなこというのも、アレなんだけどさ。俺、あんまり両親が、好きじゃなかったんだ。」
「そんな。なんでなの?」
「特に、目に見えて愛されてたわけじゃないし、まあ、小二のときは、だまされちゃったけど。」

うん、あの年がいちばん、親と話した気がするww ていうか、なんか幼稚園卒業してから、あんまり好かれてなかった気がするなあ……ww

「んー……あと、理由としては、なんかこわかったんだよね。」
「えっ?」
「存在的なのが。一時期、父さんがすっげーこわかったから、どうしても、なんか、恐怖感をいだいちゃって……。」
「そうなんだ。」
「うん。……フェイさ、俺と会ったときの第一印象、どんなだった?」
「えっ!?//」

あり? いきなり赤くなったよ?
もしや、熱か!?

「だいじょうぶか、フェイ!? 熱か?」
「う、ううん、へいき!// 第一印象……うーん……なんだろう。でも、なんか……//」
「なんだよ、タメるなよー。あっ、もしかして、クイズとか?」
「ちがいますっ// あの、その……き、きれいだなって////」
「ごめん、フェイ。未来の人間のなかでも、フェイは特殊型? それとも、未来人はみんなそういう見方? フェイ、目だいじょうぶですかね?」
「ムッ。だいじょうぶだもん!」
「……あのね、フェイ。俺よりいいひと、ぜったいいるから。そっちねらいな。あ、葵とか。……って、まず俺ねらうひと、いないよなー。」
「いるよん♪」
「うわっ!? って、友撫!」

いつの間にか友撫が、俺の背後に! つか、あたまの上のられて、そうとう重いっ……!

「ってか友撫、いま、なんつった?」
「いるよん♪ っていったよ。お兄のこと好きなひと。」
「はい!?」

友撫、なにをおっしゃるか!

「えっとね、雷門中サッカー部に、最低でもふたりはいるね!」
「……は?」
「ちょっ、友撫ちゃん!?」

ふたりって……。ふたりとも、マジで脳内、だいじょうぶなのかな。やっぱり、脳とかを診てくれる病院にいったほうがいいんじゃ……。

「でもさー、お兄の場合、きらわれることのほうがすくなくない?」
「…………え……?」
「だって、むかしだって……あ……。」

友撫はハッとして、自分の口をふさぐ。

「? どうしたの?」
「ご、ごめん、お兄……。」
「ううん、べつに。いいよ。」
「あ、あの、おn  菜「ちーっす! お待たせやんね! もらってきたやんね!」あ、黄名子ちゃん……。」
「もどりなよ、ふたりとも。たぶんじいさん、またなんか話すぜ。」
「う、うん……。」

ふたりは俺のことばをきき、席にもどった。