二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナクロ〜なくしたくない物〜3000越え ( No.233 )
- 日時: 2013/02/20 20:34
- 名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: UNL2z9Yl)
4話 「サリュー、登場」(短い、極限に短い!)
アーサー王とわかれた、天馬たち雷門組ご一行さんたちは、とりあえず川の近くで、休憩をとっていた。もちろん、俺と相崎も、休憩中。ていうか、雷門組についていってるだけだからね。コソコソとね……。
「なあ、相崎、あのさ。たのみがあるんだけど。」
「なんだよ?」
「情報収集のことなんだ。」
「なにっ。」
相崎は、すくっと立ちあがった。そのとき、岩から相崎の上半身が飛び出したため、俺はあわてて、そいつの顔面をつかみ、地面にたたきつける。まあ、こんな反応をとられることは、なんとなーくわかってたけど。
「っでー……。ま、まあ、ゆるしてやろう。天才情報収集氏・相崎竜夜サマにまかせておきたまえ。」
(やっぱり、このセリフかー……。) 「あー、はい。おねがいします、天才情報収集氏サマ。」
「まかされてやろう((フッ」
(ウゼー。)
俺は、思わず相崎を、一瞬軽蔑の目で見てから、つづけた。
「セカンドステージチルドレン。よく、わかんねーことが多すぎる。たしか、セカンドステージチルドレンの集まりのチーム……たしか、『フェーダ』だったな。あれのことについても。」
「おいよ。」
相崎は、俺にヒラヒラッと手をふったあと、右手につけたタイムブレスレットをいじって、フッと消えた。おー、ジャンプするの、あらためて見るとはやい。
「きみ……だれ?」
(?)
俺はハッとして、しげみのむこうをふりかえった。そこには、天馬、葵、そして——……。
「なっ、サリュー!?」
このよびかたをするのは、めずらしいらしいけど。
俺は、しげみにできるかぎり近づき、三人のようすを見守った。
「ぼくは、サリュー・エヴァン。みんなからは、『SARU』とよばれている。」
「SARU?」
「きみに、話しがあるんだ。あのね——。」
サリューがそういった、そのとき。
なんか、デカいシュミのわるいUFO? があらわれて、天馬と葵をすいこんだ。……だけなら、よかったんだけど。
なぜか、俺もすいこまれてしまった……。
☆
「うわぁっ。」
なぜかゆかにほうりだされた俺たちは、ハデにいろんなところを打ちつけてしまった……。はっきりいって、あちらこちらがズキズキする。
と、同時に、天馬がやっと俺の存在に気づいた。みんなも、むろん、気づいていなかったようだが。
「あれっ、風花!」
「うん、いまはユエだけどね……。って、ジャマ! どけ、天馬!」
天馬がおちたところは、ゆかではなく、俺の上。そして、そのうえに何人ものひとが折り重なり、俺はそのいちばん下の層にいる……。重い、つらい、いたいの三連発だわ。
「ああっ、ご、ごめんっ;;」
天馬たちは、やっと俺の上からのいた。あー、肺がつぶれちゃうかと思ったぜ。
「ここは……。」
みんなが立ちあがり、あたりを見まわす。
「たぶん、ここは……。」
「ようこそ、しょくん。」
「!?」
いきなり、低い声がした。みんなはハッとして、顔を声のほうへむけた。そこにいたのは——……。
「おまえ、たしか、トウドウとかいう、議長!」
「そのとおりだ。」
そこからだったかな。
もう、なんかワケわかんなくなって、よゆうないって、気づきはじめたのは。