二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- バカと鴉と召喚獣 ( No.4 )
- 日時: 2012/07/10 23:35
- 名前: 蒼月悠斗 (ID: zWzUF/vQ)
「問2」
【第二問】 英語
問 以下の英文を訳しなさい。
『This is the bookshelf that my grandmother has used regularly』
姫路瑞希と鴉の答え
[これは私の祖母が愛用していた本棚です。]
教師のコメント
正解です。きちんと勉強していますね。この調子で、頑張ってください。
土屋康太の答え
[これは ]
教師のコメント
訳せたのはThisだけですか。
吉井明久の答え
[☆●◆▽¬ ♪ *× ]
教師のコメント
できれば地球上の言語で。
「FクラスはAクラスに『試験召喚戦争』を仕掛けようと思う」
壇上に上がるなり、雄二はいきなり提案してきた。
それはAクラスへの宣戦布告だった。Fクラスにとって、無謀とも言える提案である。
「勝てるわけがない」
「これ以上設備を落とされるなんて嫌だ」
「姫路さんがいてくれたら、何もいらない」
そんな悲鳴が、教室の至るところから挙げられる。僕はどうでもいいけど、この教室では身体が悪化してしまう。
「ああ、このクラスには試験召喚戦争に勝てる要素が揃っている。それを、説明しよう」
大胆不敵な笑みを浮かべ、ある箇所を見据える。きっと企んでいるよね。
「おい、康太!姫路のスカートを覗かないで、前に来い」
「…………!!(ブンブン)」
「は、はわっ!」
恥も外聞もなく低姿勢からの覗きで、顔には畳の跡が付いている。
「こいつは、土屋康太。あの有名な寡黙なる性識者
ムッツリーニ
だ」
「…………!!(ブンブン)」
ムッツリーニという名は、男子から畏怖と畏敬を、女子から軽蔑を以て挙げられる正体不明だった。
「あれが、ムッツリーニだと……?」
「馬鹿な、ヤツがそうだというのか……?」
「だが見ろ。あそこまで、明らかな覗きの証拠を隠そうとする姿を」
「ああ。ムッツリの名に恥じない姿だ」
姫路さんに至っては、さっぱり分からないみたい。そうだろう、僕もいまいち分からない。
「それに、姫路の事は皆だってその力を知っているだろう」
「えっ?わっ、私ですか!?」
「ああ、主戦力の片翼だ。期待しているぞ」
そう、姫路さんはAクラス並みの学力を持っている。
「そうだ。俺たちには姫路さんがいるんだった」
「彼女ならAクラスにも引けをとらない」
「ああ、彼女さえいれば何もいらないな」
あれ?熱烈なラブコールを送っている人がいるよね?誰だろう?
「それに、木下秀吉もいる。当然、俺も全力を尽くそう」
あ、秀吉には双子のお姉さんが居たね。忘れていたよ。
「坂本って、小学校で神童とか呼ばれていなかったか?」
「実力はAクラスレベルが二人もいるのか」
「ああ、いけそうだ!」
「それに、そこの包帯巻いた鴉もいる」
ちょっと、その言い方だと人間じゃないと言っているものだよね?
「誰だ?」
「雄二が言うなら、凄いヤツなんだろな」
「ああ、鴉は学年一位の霧島を遥かに超える学力を有している。皆も聞いた事あると思うが『烏の書店』というのがそうだ」
「何!?取り扱ってない本がないというくらい、豊富な種類の本を売っている『烏の書店』が、鴉だと!?」
「そうだった!俺、売り切れだった『私を見てよね』を、烏から買っていたんだ!?」
説明的な言葉、ありがとうございます。僕、そう呼ばれていたんだ。
「これで、Fクラスが勝てる確率が上がったぞ!」
「それに、吉井明久だっている」
その瞬間、教室がシンと静まりかえった。そして、一気に下がる。
「こいつは、あの《観察処分者》だ」
「ああ、あのバカの代名詞の」
《観察処分者》。それは、学生生活を営む上で問題のある生徒に課せられる処分である。
「あの、それってどういうものなんですか?」
「あ、僕も気になりました」
「そう言えば、姫路と鴉は知らなかったな。まあ、教師の雑用係だな。力仕事とかそういった類いの雑用を、特例として物に触れるようになった試験召喚獣でこなすといった具合だ」
「そうなんですか?便利ですね」
「そうだったんだ、バカに付けられる称号みたいなものですね」
「鴉、それは止めを刺しておるぞ」
「ふぇ?そうなの?」
僕は秀吉に聞いてみた。
「ゴホンッ!とにかく、俺たちの力の証明としてDクラスを征服しよう!」
「当然だ!」
「ならば、全員ペンをを執れ!出陣の準備だ!」
「おおーーっ!」
「俺たちに必要なのは、卓袱台ではない!Aクラスのシステムデスクだ!」
「うおおーーっ!」
「お、おー……」
「おー」