二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.601 )
- 日時: 2012/09/25 09:47
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
第32章の続きを描く前にバンハル編を描きます!
短編による、もう1つのエピソードを楽しんでいってください!!
短編(バンハル編)
タイトル:大学生になってから変わったこと(ハル視点)
大学2年生になった春、私は空手部の練習に費やすことが多かった。
大学進学してからというもの、バンとは授業で会ったり、行きでバッタリ会うことが多い。
幼馴染であることは変わらないのに、なぜか私はバンに対する恋心を抱いていた。
(バンはいつも優しいから、私の話を聞いてくれる・・・・・・)
そんなバンの優しさに惹かれたのはいつだったろうか。
私はバンの優しさ、思いやりを感じていたので、幼馴染なのに付き合いが長い。
大学2年生になって、20歳になったばかりのバンは飲み会に誘われることが多くなって会うことが少なくなっていった。
(それでも、バンは私のことをどう思っているかも知らない)
幼馴染なのに、気付かないところなんてあるのだろうか。
空手部のチームメイトで親友の月島楓にも聞いたが、バンに対しては恋してるんじゃないのとか言われた。
「まさか、山野君がハルに恋心を抱いてるとかありえないよ」
「えぇ、そうかな?」
部室で楓と話していた私は溜息をついた。
胴着から私服に着替えながら思ったことがある。
幼馴染なのに、どうして気付かないことが多いんだろうか。
そんな彼のことをもっと知りたいと思ったのは、いつからだったか。
「うん、山野君さ・・・・・・いつも話していて思うんだけど、鈍感じゃない?」
「鈍感かぁ・・・・・・」
幼馴染のバンはいつも鈍感な気がしてならなかった。
大好きな幼馴染なのに、死んだ兄のことを思い浮かべてしまう。
バンは兄の代わりとして、私をサポートして支えてくれた。
「どうしたの、ハル?」
「ううん、何でもない・・・・・・話を聞いてくれてありがとう」
親友の楓はいつだって受け止めながら聞いてくれた。
そんな彼女と接していて楽しいと思えるようになったのはいつからだっただろうか。
部活を終えた日の夜、私は帰り道を歩いていた。
バンのことが気になっていて仕方がないのか、溜息をつく。
「はぁ・・・・・・」
幼馴染であることは、今も変わらないはず・・・・・・そんな彼のことを思うと胸が痛くなってくる。
バンはいつだって聞いてくれたから、私は溜息をつくことばかりしか考えていなかった。
その時、CCMの着信音が鳴った・・・・・・それを取り出して開くと母親からだった。
「母さん、どうしたの?」
『バン君が来てるよ。ハルが帰ってくるの待ってるみたいだから』
その一言を聞いて、目を丸くして驚く。
バンが何で私の部屋にいるのか分からなかった。
「バンが・・・・・・家に来ているって?」
『うん、あなたが帰ってくるまで待ってるって』
「そう・・・・・・分かった!」
CCMの通話を切り、急いで自宅へ向かって走り出した。
バンがいるなら、何で電話をよこさなかったのか分からない。
それでも、バンに会いたいという気持ちが強かった。