二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.609 )
日時: 2012/09/25 19:33
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

短編の続き(ハル視点)

翌日の夜、部活を終えて部室に戻って着替えた。
私服に着替え終えた私はCCMの着信音を聞いて取り出した。

「もしもし?」
『今、部室前に居るからさ』

バンが待っていてくれたので、そこに居るよう話しておいたのだ。
もちろん、ヒロも一緒だ・・・・・・帰り道が一緒なので、仲良く話せる友達の1人だった。

「うん、分かった」

そう言った後、楓と別れて部室を出た。
部室前に佇んでいた2人の青年を見つけ、ゆっくり駆け寄った。

「バン、ヒロ!!」
「おぉ、やっと終わったか」

バンはゆっくり立ち上がり、ヒロを見て頷いた。
後輩であるヒロもバンから事情を聞いたらしく、サポートしてくれると言ってくれた。

「バンさんから聞きましたよ。何かつけられてるって・・・・・・・」
「うん、そういうわけだからよろしくね」
「はい!!」

ヒロも頷いて、満足そうに納得できた。
バンも苦笑しながら、私に向かって問いかけた。

「まぁ、ヤツらが来たら・・・・・・叩きのめそうか」
「叩きのめすって・・・・・・」

どうやって戦うんだよ!!
ヒロと一緒に居るなら、叩きのめせるかもしれない。
でも、バンはどうなんだろうか・・・・・・運動神経は良くても戦うことはできないんじゃないかと思う。

「どうした?」
「なんでもない!」

バンに悟られたくないので、レストランで夕飯を食べてから帰った方が良いんじゃないのとか話しながら歩く。
ヒロは居酒屋のほうが良いんじゃないですかって言うし、結局は居酒屋で夕飯を食べることになった。




居酒屋で酒を飲みながら、夕飯を食べるのは久しぶりだった。
バンは焼き鳥を食べながら、酒を飲んでいる。
一方、ヒロは未成年ということもあってか、ミネラルウォーターと焼き鳥セットを食べて話していた。

「でも、ハルさんがストーカーに合ったのは数日前のことですよね」
「ああ・・・・・・でも、ヤツらがそこまでついてきてるわけじゃないから大丈夫だと思うんだけどな」

バンは焼き鳥を食べ終えて、酒を注ぎながら飲んで話している。
確かに一理あるかもしれないと思って、バンを見ていた。

「バンが酔い潰れたらどうするか・・・・・・だよね」
「いや、酔い潰れやしないって---------------」

ケラケラ笑いながら答えるバンを見て思わず苦笑した。
そこはヒロもまったく同感だった・・・・・・バンは酒を飲むことが大好きだから、その気持ちが分からなくもない。





2時間後、既に10時になっていた。
バンはテーブルに突っ伏したまま寝ていて、両腕を枕にして爆睡中。
ヒロはバンを見て呆れていたが、仕方なく起こすことにした。

「バン、起きて!」

酔っ払いの幼馴染を起こすのはどうかと思ったが、仕方がないので起こした。
バンは眠そうに身じろいだ後、顔を上げて起きた。

「ぅん-----------?」
「バン、帰ろうよ」
「今、何時?」
「10時だよ」

バンに言いながら、CCMの画面に映っている時計を見せた。
眠そうにCCMの画面を見たバンは納得したのか、ゆっくり立ち上がる。

「こんな時間か・・・・・・気付けば、寝ちまってたんだな」

そう言って呟いたその時、スウッと影が現れたことに気付いた。
それを見上げると、数日前に会った男たちがいたのだ。

「ここで会ったな、お嬢ちゃん--------------」

その言葉を聞いた瞬間、顔を青ざめた。
こいつらがここにいるとは想像していなかった。
バンが私の前に立ち塞がって、ゆっくり話しかける。

「おまえらかぁ------------・・・・・・・ハルの後をつけまわってるのは?」
「そうだ・・・・・・・」
「ケンカなら、外でやっても良いぜ?」

バンは訝しげに相手の男たちを見つめながら、トロンとした目つきで睨みつける。
そんなバンの様子を見たヒロも前に出た。

「ハルさんの邪魔をするっていうんなら、僕も相手してやりますよ」
「なんだとォ!!」

大柄な体格に恵まれたリーダー格の男がキレたので、外で決着をつけようということになった。
勘定はバンが代わりに払ってくれたので、何とかなったが・・・・・・目の前にいる男たちを相手にしてどうするつもりなんだろうか。