二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.617 )
- 日時: 2012/09/26 17:06
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
うーん・・・・・・第33章に入る前にまた短編を描くか。
気分転換に更新します。
短編2:バンハル編(直紀も出ます)
タイトル:バンに対する恋心とは?(ハル視点)
大学進学してから約2年・・・・・・大学2年生になった直後のことである。
教育学部の特別支援教育コースに入学してからは授業に戸惑うことも多かったが、幼馴染の山野バンや船津直紀も一緒だったので安心していられた。
「どうしたの、ハル?」
直紀が怪訝そうに首を傾げながら話しかけてくれた。
聴覚障害を持っていて、口話を使って話すことができる。
耳が聞こえないのに、手話も習得しているようなので慣れたのだろう。
耳の聞こえない幼馴染がいて安心するのもつかの間、バンの存在を思い出してしまうことが多かった。
「バンのことが気になるんだよね」
「あ、それって・・・・・・恋なんじゃないの?」
「なっ・・・・・・!?」
直紀に言われて、顔を赤らめてしまう。
恋していそうな感じがするけど、バンには片思いしていると言っていいくらいだろう。
「ちょ、何を言い出すの------------------!!」
バコンッ!!
勢いよく直紀の頭に一撃必殺の拳骨が炸裂した。
そのダメージを受けた直紀は痛いと言いながら、顔をしかめる。
「いってぇ------------------・・・・・・・何するんだよ、ハル!」
「直紀がそんなことを言うからでしょうが!!」
直紀に突っ込みを入れながら、顔を赤らめていたその時。
彼の後ろにいる1人の青年を見て驚く。
「よう、ハル・・・・・・なんだ、直紀も一緒か」
そこに現れたのは、幼馴染の山野バンだった。
直紀と会話していた時の様子を見て伺っていたのだろう。
「バン、ハルがいきなり殴るんだよ・・・・・・」
「それは・・・・・・直紀が悪いでしょ!!」
直紀に突っ込みながら、文句を言う私を見たバンは思わず苦笑した。
幼馴染であることは変わらないのに、恋心を抱いているってどういうことなんだろう。
「ハルと何の話をしてたんだ?」
バンは直紀を見て言いながら、不思議そうな顔をして問う。
直紀が余計なことを言わないか、ハラハラしながらドキドキしていた。
そして、嫌な予感は的中した。
「バンに恋してるんじゃないのって言ったら殴られた」
「恋?」
バンは首を傾げながら、私を見て驚く。
恋ってどういうものなのか分かっていないらしく、そういうところは鈍感だと思った。
「ハルが恋って・・・・・・・それは有り得ないだろ」
「そう? でも、確かに聞いたもん」
直紀が口を尖らせながら、バンを見て呟く。
2人の会話を聞いていた私は顔を赤らめながら、その場からズラかることにした。
恥ずかしくて、何もいえない・・・・・・・バンのことが大好きなのだから-----------------------
「ハル?」
「ごめん、行くね・・・・・・」
そう言って駆け出しながら、講義室を出た。
バンに言うわけにはいかない・・・・・・・幼い頃から育んできた絆と友情があって生きてこれたのだ。
空手部の練習には出ないで、アキハバラ駅に行こうと思った。
バンには何もしてあげられない・・・・・・そういえば、誕生日プレゼントを買ってなかったことを思い出す。
ついでに買い物しちゃおうかと思いながら、ミソラ駅に向かった。
(バンに誕生日プレゼントでもあげようかな・・・・・・)
アメリカに引っ越す前、バンには何も言えなかった。
海外に引っ越すことが決まった時、バンは不満そうに私を責めて怒った。
それでも頑張ってほしいという彼の伝言を伝えられた時は別れることが辛かったというのもあった。
新天地での生活に慣れようと思って、バンに負けないよう頑張ってきた。
(バンがいたから、アメリカでも友達がたくさんできた)
大好きな幼馴染のルーク・タイロンとも仲良くなれたし、ルークとは今も親交を深めている。
バンも私の大切な存在であり、幼馴染だと思っている。
「バン・・・・・・」
そう言って呟いた瞬間、アキハバラ駅に到着する合図と同時に放送が流れた。
『まもなく、アキハバラに到着します』
その放送を聞いたのと同時に降りる準備をした。
アキハバラで買い物してから帰ろうかなって思っていたのだ。
(よーし、誕生日プレゼント探しするか!!)
勢いよく電車を降りて、アキハバラ駅の改札口に向かって走り出した。
幼馴染の誕生日プレゼントは何にしようかなって思いながら考え込んだ。
(そういえば、駅の近くに手作りのキーホルダーを作れる場所があったな)
手作りのキーホルダーを作ってみようかなって思いながら、アキハバラ商店街を目指して駆け出した。