二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.621 )
日時: 2012/09/26 18:42
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

短編の続き(ハル編)

居酒屋で飲んだくれた挙句の果てに酔い潰れてしまい、寝てしまった。
テーブルに突っ伏したまま寝ている私の肩を優しく揺り起こす声がした。

「----------------ル、ハル! 起きろよ」

同時に顔を優しく叩く音が聞こえたので、眠そうに目を開ける。
心配そうに顔を覗き込んでいるバンが視界に映った。

「・・・・・・・バン?」
「飲み過ぎだぞ、そろそろ帰るか」

バンは溜息をつきながら、思わず苦笑した。
彼の服の袖を握って言う。

「嫌だ・・・・・・」
「え? 飲み過ぎだって言ってんの、聞いてる?」

ヒックと呻きながら、バンを見上げる。
幼馴染の言ってることくらい理解しているのに、何で反抗しそうになっちゃうのかな。

「ぅん・・・・・・聞いてるよォ--------------------」
「聞いてんなら良いけど・・・・・・今日はここまでにして帰ろうよ」
「分かったよォ・・・・・・・」

ゆっくり立ち上がったのと同時に身体がふらつく。
その様子だと飲み過ぎてしまったのだと気付いたが、バンは身体を支えてくれた。

「大丈夫?」
「うん・・・・・・」
「勘定は俺が払うから、おまえは先に出て待ってな」

バンに言われて、先に店を出る。
店の前に設置されているベンチに座り込んだ。

「飲み過ぎたかな・・・・・・」

そう言って呟いた後、眠気が迫ってきたせいで目を閉じた。
睡魔に引きずり込まれて、深い眠りに落ちた。



少し経った頃、何かに揺られて背負いながら歩く音が聞こえる。
ようやく意識が戻り、眠そうに目を覚ます。

「ぅー・・・・・・?」

バンが私の左肩を背負いながら、身体を支えていた。
その様子に気付いたのか、私を見て話しかける。

「ハル、目が覚めたか?」

もうすぐアキハバラ駅に着くと言いながら、思わず苦笑した。
バンは私のことを心配したのだろうか・・・・・・酔いの浸った頭で状況を理解しようとするが、なぜか回らない。

「ねえ、バン・・・・・・」
「んー?」

バンは背負いながら、私を支えつつも答えてくれる。
何でこうなったのかと思って気になったので、質問した。

「そういえば、勘定は終わったの?」
「うん、もう終わった。店の前に出たら、ベンチに横たわって寝てるんだもん」
「んー・・・・・・私、そんなに寝てた?」
「うん・・・・・・何度も起こしたんだけど、どうりでなかなか起きないわけだよ」

やっぱり爆睡してたのかな・・・・・・バンが起こしてもなかなか起きないってことは睡魔に負けていたのかもしれない。
かなり泥酔していたのかと思いながら、歩を進めた。