二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.652 )
- 日時: 2012/09/27 09:48
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
そう思いながら、苦笑していたその時だった。
ナオが予定表を見て、顔をしかめる。
「そういえば、今日は空手部があったわ。私は出れないかもしれない」
「そっか・・・・・・ハルさんも出れないね」
となると、残るはバンさんだけか。
試しに誘ってみるしかないのだろうか。
そう思いながら考え込んでいたその時、CCMの着信音が鳴った。
メールが来たので、何だろうと思いながら開く。
【ヒロ、今晩の飲み会は空いてる?】
差出人名は同級生の阿野和美からだった。
もちろん、空いてるけど・・・・・・まぁ、尚志も一緒に行くって言ったからな。
【もちろん、空いてるよ。急に誘ってどうしたの?】
返信して送り返すと和美はチラリと見やった後、僕を見つめる。
真剣な眼差しが僕を捉えているかのようだった。
「ヒロ、バンさんとは知り合いだよね?」
「うん・・・・・・そうだけど、何でバンさん?」
「あぁ、何かね・・・・・・・バンさんをゲストとして招いてほしいって頼まれたんだ」
「ゲスト?」
何のゲストかと思って聞いてみると・・・・・・和美がその集う会の資料を渡してくれた。
無言で黙って受け取りながら、資料を捲る。
「OBVSOGの謎解きクイズ対決?」
「そう、山野バン君しかいないって言い出して・・・・・・先生がバンさんの記憶力には一目惚れしたくらい、懐かしいって言ってね」
謎解きクイズ対決か・・・・・・バンさんなら面倒くさいとか言い出すだろうな。
そう思いながら、バンさんに聞くしかないと考えた。
昼休み、食堂で居眠りしているバンさんを見つけた。
どうやら、朝からの授業で疲れて寝てしまったのだろうか。
昼飯はもう既に食べ終えていたので、バンさんのところに行った。
「バンさん」
声をかけても反応しない・・・・・・どうやら爆睡してしまっているようだ。
とりあえず、風邪を引くだろうと思った僕は優しく起こす。
「バンさん、こんなところで寝てたら・・・・・・風邪を引きますよ」
「・・・・・・んー・・・・・・?」
眠そうに目を開け、ぼんやりとした視界に僕の姿が映ったのだろう。
ようやく寝ていたことに気付き、いつの間にか知らない間に垂らしてしまった涎を拭った。
「ヒロ・・・・・?」
「はい、そうです」
「寝ちまってたのか、何か俺に用でもあった?」
バンさんはふわぁーと欠伸した後、僕を見て思わず苦笑した。
僕はバンさんに飲み会のことを聞いてみることにした。
「今日の夜に飲み会があること聞いてますか?」
「あぁ、ハルから聞いたよ。謎解きクイズ対決やるって聞いて、俺も出ろって打診されたんだよ」
酔っ払った姿でクイズ対決に臨むのはどうかなーって言いながら笑う。
そりゃ、確かに酔ったままじゃできないかもしれない・・・・・・バンさんは酒を飲んで寝てしまうことが多いから、僕が介抱役に回ることになりそうだ。
「バンさんも参加するんですか?」
「もちろん、俺も出るさ・・・・・・何か卒業生だけで集う会みたいなのやるんだってな」
「はい、そうです。僕も参加することになりまして、同級生にバンさんを連れて来いって言われました」
謎解きクイズ対決ならば、参加せざるを得なかったのだろう。
バンさんは飲み会ということで合コンであることすらも知らないのかな。
「合コンって聞いてます?」
「あぁ、直紀がそんなこと言ってたな。俺も乗り気じゃないんだけど、飲み会なら別だけどな」
バンさんは苦笑しつつ、頬をポリポリ掻きながら溜息をついた。
飲み会なら別か・・・・・・・まだしも、飲めると思ったわけじゃない。
飲み会の場所は阿野から連絡が来るはずだと思うので、2人で一緒に行こうということになった。
「2人で一緒に行きませんか?」
「そうだな、ハルとナオは部活で参加できないみたいだから・・・・・・2人で行ってみるか」
バンさんも乗り気でいるようだから、飲み会はせっかくだから参加しようということになった。
ハルさんとナオを除いて、卒業生の参加人数は20人程度で揃うということになっていたのだ。