二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.653 )
日時: 2012/09/27 12:00
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

今夜8時ちょうど、僕たちは飲み会の場所に来ていた。
居酒屋で酒を飲むことになり、そこに当時の卒業生が揃っていた。
カズさんやアミさんとか来ていて、僕の同級生も何人か来ている人が多かった。

「おー久しぶりじゃん!」

カズさんが僕を見て驚いた。
彼は部活がないので、たまたま空いていたそうだ。
アミさんに誘われて来たというのもあるようで、楽しそうに話している。

「バン、俺とLBXバトルしようぜ」
「良いけど、どこでやるんだよ?」

飲み会なのに、ここでやれるわけないだろうって言いながらも笑うバンさん。
アミさんも微笑ましそうに見つめている。

(久しぶりの再会を楽しむんだから、良いよね)

そういえば、鶴来たちが来ていないことを不審に思った。
鶴来たちも誘ったけど、メールの返事をもらっていない。

「ねえ、和美ちゃん」
「ヒロ、どうしたの?」
「鶴来たちが来ないけど、どうする?」
「そうねぇ・・・・・・先に始めちゃおうか」

先に始めることを決めたのか、和美ちゃんが席を立つ。
同時にコップをもって、正々堂々と話している。

「えーこれより、ミソラ二中の卒業生で集う会を始めます」

ワァァァ---------------------と歓声が浴びて、乾杯の合図が出る。
僕たちもコップを持ちながら乾杯した。

「かんぱーい!!」

オレンジジュースを飲みながら、楽しそうに会話しているバンさんたちを見る。



飲み会が始まってから、約2時間が過ぎようとしていた。
バンさんはいつの間にか酔い潰れて、テーブルに突っ伏して寝ている。
そんな彼の介抱役をやらなきゃいけないので、溜息をついた。

(鶴来たち、来るのが遅いな)

そういえば、鶴来たちはどうしたのかな・・・・・・そう思いながら、考え込んでいたその時。

『プルルル・・・・・・』

CCMの着信音が鳴り、通話を通した。
なかなか来ないと思っていた鶴来からだった。

『ヒロ・・・・・・助けてくれ!』
「鶴来? どうしたんだ!」
『あ、あいつらに・・・・・・』

あいつらが誰なのか察した僕は和美ちゃんにバンさんたちのことを任せて、ソッと店を出た。

(あいつらって・・・・・・・まさかな)

そう思いながら、嫌な予感が的中しそうになるのを堪えた。
鶴来に言われた場所に向かって走り出す。



数分後、トキオシティデパート近くの公園に到着した。
そこに見覚えのある青年がいることに気付き、鶴来健太(つるぎ けんた)の元に駆け寄る。

「鶴来!」

鶴来の胸倉を掴んでいる、大柄な青年を見て驚く。
刑務所に入れられていたはずの同級生だった不良少年・大根田有也がいる。

「有也くん!?」
「ヒロ、久しぶりじゃねーか」

大根田は僕を見て、ジリジリと近寄る。
中学時代、不良少年になっていた大根田有也(おおねだゆうや)・・・・・・しばらく見ないうちに身体が逞しくなっていた。

「何でここにいるんだよ?」
「ヒロ、何で俺を誘わなかった?」

飲み会に参加したかったのかもしれないが、相手は不良グループのリーダー格だ。
鶴来がここにいるのか分からなかったけど、だいたい察することができた。

「俺の手下を倒せるかな?」

不良グループの手下が5人もいる。
1人で倒せる範囲じゃないが、ボクシングで身につけた技を発揮できるならやってみるしかない。

「僕が相手になる!!」

鶴来の前に立ちはだがリ、大根田を睨みつけた。
札付きの不良になっていた彼ならやりかねないだろうと思って、ファイティングポーズを取ろうとしたその時だった。

「いい加減にしろ、おまえら」

ドスの聞いた声がしたので、振り返ると・・・・・・バンさんの幼馴染・大乗康祐だった。
クイズ大会で知り合って以来だから、会うのは久しぶりだった。

「大乗さん!」
「ヒロ、ここは俺に任せてな・・・・・・バンたちは飲み会だろうし、その店に戻れ」

康祐はボキボキと腕を鳴らしながら、大根田たちを見て睨みつけた。
大乗さんに任せるしかなかったので、僕は鶴来たちを連れて逃げ出した。

「行くよ!」

強制突破しながら逃げ出す僕らの後を追おうとした大根田はキレたのか、追いかけようとした。
その直後、大乗さんがその前に立ちはだかる。

「おまえらの相手はヒロじゃねえ、この俺だ!」

さすが、ケンカ番長といったところか。
ここは彼に任せて、鶴来たちと一緒に逃げ出して飲み会の場所に向かった。