二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.654 )
- 日時: 2012/09/27 12:28
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
数分後、飲み会が行われていた場所に戻った。
鶴来たちの到着を待ち侘びていた阿野和美たちは再会を喜んだ。
「遅かったじゃない!」
「ごめん、ちょっと嫌なヤツに絡まれちゃって」
「嫌なヤツ?」
和美は誰なのか分からなかったので、僕が代わりに事情を説明した。
大根田がいたことを話すと・・・・・・みんなは目を丸くして驚いた。
「有也が帰ってきた?」
「うん、そこで会うとは思ってなかったよ」
「どういうこと、鶴来?」
和美は鶴来に問いかけ、しっくり来ないといった顔で見つめる。
鶴来はうなだれたまま、何も言えずにいたのだ。
「そういえば、バンさんは?」
「あそこで寝てるよ」
向かい側の椅子に横たわって寝ているバンさんを見つけた。
しかも涎を垂らして爆睡しているし、気持ち良さそうに寝ていた。
カズさんやアミさんたちがいないことに気付いた。
「そういえば、カズさんたちは?」
「あぁ、さっき帰るって言って帰ったよ」
和美は苦笑しながら話してくれた。
残るはバンさんだけかぁ・・・・・・飲み過ぎて寝てしまうのはどうなのかと思って、訝しげに見つめる。
和美が思い出したのか、僕を見て言う。
「飲み会代、払ってね」
「あ、そうだったね」
財布を取り出して、和美に飲み会代を払う。
その後、バンさんを起こして帰ろうかということになった。
「バンさん、起きてください」
「ムニャムニャ・・・・・・」
酔い潰れているのか、眠そうに身じろぎながらもまた眠り始めた。
起きる気配を感じないのか、なかなか起きようとしないバンさんの身体をゆっくり起こす。
「バンさんってば、帰りますよー?」
「--------------ぅん・・・・・・」
目を閉じたまま、気持ち良さそうに寝ているバンさん。
それでも眠いのか、涎を垂らしたままだった。
「まったく、もう・・・・・・」
そう言いながら、ティッシュを取り出した僕は口から垂らしてしまった涎を拭う。
酔い潰れてるってことは、かなり泥酔しているという証拠。
酔っ払いの世話なんてしたくないというのが本音なんだけど、バンさんは先輩だから世話するしかない。
「バンさん、起きてくださいよ」
何度も起こしたが、なかなか起きない。
ショルダーバックをバンさんの肩にしょっておき、よいしょっと身体を起こして背負う。
「ヒロ、バンさんと一緒に帰るの?」
和美が心配そうに引きずり込むバンさんを見て支えてくれる。
店は地下にあるので、その階段を上りながら歩くのがキツい。
店のドアを出て、階段を上りながらもバンさんに声をかける。
「バンさん、歩けます?」
「んぅ・・・・・・・」
泥酔しているのか、呂律が回らないといった状態になっている。
言葉が出ないのかもしれないが、かなり酔っ払ったという証拠だろう。
やっとの思いで階段を上り終えた僕は和美ちゃんにお礼を言った。
「今日はありがとう、バンさんを連れて帰るからさ。後はよろしくね」
「うん、大丈夫だよ!」
和美と別れた後、アキハバラ駅に向かって歩き出す。
もちろん、バンさんを背負いながら歩いているのだが・・・・・・どうも酔っ払っていて、気持ち良さそうに寝ているバンさんを見ていたら、起きる気配がしなさそうだと思ったのだ。