二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.688 )
日時: 2012/09/28 17:08
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

短編3の続き(ハル視点)

バンの背中を支えながら、階段を駆け上り終えた。
その後はバンの部屋に入り、ベッドに座らせた。

「バン、飲み過ぎよ」
「うっせぇ・・・・・・なんでここにいるんだよ、ハル?」

ベッドにダイブしたまま、ヒックと呻きながら寝転がる幼馴染を見て溜息をつく。
こいつは私のことをちゃんと見てくれていないような気がする。
ふてくされながら、ベッドの前に座り込んだ。

「バンに聞きたいことがあって来たのに、こんな状態だもん」
「俺に聞きたいことォ-------------?」

ヒックと呻きながら、寝返りを打って私のところに近寄る。
距離が近いけど、そこまで近かったら言えないところだ。

「楓から聞いたんだけど・・・・・・その、大学4年の先輩と付き合ってるって---------------」

本当なのかと聞こうとした瞬間、バンがトロンとした目で眠そうに私を見つめていることに気付いた。
そんな目で見られると聞きづらくなってしまうのは気のせいだろうか。

「ちょ、バンさん?」

優しく問いかけると、バンは眠そうに私の身体を引き寄せた。
何か言いたそうな感じがしてならなかったので、ゆっくり話しかけた。

「どうしたの?」
「その先輩とは仲良くしてもらってるだけだよ」

その言葉を聞いた瞬間、バンの身体から離れて驚く。
仲良くしてもらってるだけってどういうこと?

「は? それ、どういうこと!?」
「あー先輩がしつこく迫ってくるんだよ・・・・・・飲みに付き合えって言い出す始末だし、俺はどうでも良かったけどな」

酒を飲むことは好きだけど、親になんて言われるか分かったもんじゃないと言いながら呟く。
先輩がしつこく迫ってきて、飲み会に付き合えって言われて飲んでたということになるのか。

「ははあ・・・・・・どうりで帰るのが遅かったのは、その先輩のせい?」
「そういうことになるな・・・それよりさぁ、おまえがここにいるのか知りたいんだけど?」

バンは眠そうに上半身を起こして、私の頭をくしゃくしゃ撫で回した。
幼馴染としての距離というところかなって感じてしまう。

「バンの家に遊びに行ってなかったから、気になることがあって聞こうと思って」
「気になることって・・・・・・さっき話したことだよね?」

さっき話したことがピンと来たらしく、そのことで来たのだろうと推測できたようだ。