二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.829 )
- 日時: 2012/10/01 20:41
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
(バン視点)
その頃、自宅の2階にある部屋でのんびり過ごしていた。
酒を飲みながら、LBXマガジンを読んでいる。
「バン、健太はいるの?」
母さんが部屋に入ってきたのと同時に見回す。
そういえば、帰ってきてないことに気付いた。
「そういや、帰ってきてないな。直太、健太がどこにいるか知らないか?」
「僕も知らないよ」
ベットに寝転がりながら、ゲームしている直太も首を振る。
健太の身に何かあったんじゃないだろうかと思いながら、CCMを取り出す。
(健太に連絡しようか・・・・・・)
健太が心配でたまらなかった。
3日前の夜、迎えに来てくれたことを思い出す。
あの時、酔っ払って寝ちまったから申し訳ないことをしたと思っている。
「とりあえず、迎えに行こうか」
「僕も行くっ!」
直太が俺を見て突っ込んだ。
子供が出歩いていい時間じゃないから無理だ。
「ダメだ、直太はここで待ってろ」
「えーなんで?」
「ガキが出歩いていい時間じゃないんだよ」
苦笑しながら、直太の頭を撫でる。
缶ビールを飲み干した後、空になったのを確認して捨てた。
しょうがないから、迎えに行こうかと思ったその時-------------
『プルルル・・・・・・』
CCMの着信音が鳴って取り出したのと同時にテレビ電話を繋げた。
カズこと青島カズヤからだった。
『バン、俺が健太を助け出したから迎えに来てくれ。頼むよ』
「健太を助け出したって・・・・・・どういうことだ?」
『詳しい話は後でするよ、ミソラタウン駅前に居るから』
ミソラタウン駅前で待ち合わせすることになり、家を出た。
数分後、ミソラタウン駅前にやってきた。
周りを見回すと、見覚えのある青年が手を振っている。
「バン、こっちだ」
「健太は?」
「あそこのベンチで寝てる」
健やかな寝息を立てながら爆睡している。
カズの話によると、大根田衡平と名乗るクラスメートが健太を脅かした挙句の果てにケンカしたらしい。
それに高校生の不良グループも交えて、健太を気絶させようとしたそうだ。
たまたま通りかかったカズが食い止め、警察を呼んだらしい。
「それで、健太を連れて帰ってくれって言われてな」
「なるほどな・・・・・・」
1人ぼっちであることの孤独を感じて生きてきたのかもしれない。
健太は俺の大切な家族であり、弟だから可愛がっているつもりだ。
それでも、健太が不良になろうと構わないけれど・・・・・・あいつなりに生きてきたのだと実感した。
「カズ、今日はごめんな。健太は俺が連れて帰るからな」
苦笑しながら、爆睡している健太を起こして背負う。
眠そうにムニャムニャと呟きながら、寝言を言っている。
「-------------ったく、しょうがないな」
「まぁ、8時ちょうどだから大丈夫じゃないか」
「うん・・・・・・じゃあ、帰るな」
カズと別れて、帰路についた。