二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 黒子のバスケ〜二人で一つ〜 ( No.165 )
- 日時: 2012/09/23 21:44
- 名前: このみ (ID: xhJ6l4BS)
第12Q 「僕等はどこまでも、 part5」
灰崎君と別れて直ぐに、真君に会った。
彼の右手にはウサギのぬいぐるみ、左手には、何故か猫のぬいぐるみが2つ抱えられていた。
『真君……どうしたの、それ』
「珍しいね、そんなに沢山持ってるの」
「あぁ、これは……」
真君はゴホン、と1つ咳払いをすると、おずおずと猫のぬいぐるみを私達に渡した。
1つずつ受け取ったはいいものの、これをどうすればいいのだろうか。
2人で固まっていると、メガネを上に押し上げながら真君が、
「それは今日の牡牛座のラッキーアイテムなのだよ。
それを持っていれば、今日の所は大丈夫だろう」
赤くなりながら、そう言った。
私とさっちゃんは、目を見合わせて、次には笑った。
真君は何故笑うのだよ!!とか言ってたけど、笑うのは止めなかった。
だって、可笑しかったんだもの。
真君は私達の事なんか、気にしてないと思ってた。
だけど、それは違ったんだね。
彼もまた気付いていて、心配してくれてたんだ。
赤いまま笑うくらいなら返すのだよ!って言う彼に、抱き付いてみたり。
双子と緑間、終。
(私は、その優しさに)
(甘えた)
靴が無くなってから10日が経ちました。
遂に、我らがキャプテン、赤司様に呼ばれました。
「何故、呼ばれたか。分かっているね?」
きっと、征君に話してしまえば、なんとかしてくれるのだろう。
力ずくで。
でも、これは私達の問題だから、しらばっくれた。
『……なんの、こと……かな』
「何も無いよ」
二人でそう言えば、征君の目付きが変わった。
鋭くて、睨み付けるような……射抜くような、そんな目。
でも、怯むわけには、いかない。
「…………」
『…………』
真っ直ぐ見返せば、溜め息を吐かれた。
「はぁ……。分かった、これ以上は何も言わない。でもね、なつき、桃井」
『「…………?」』
征君は優しく微笑んで、言った。
「僕は、いや……僕らは、必ず力になる。お前達を絶対に見捨てない。助ける。
これだけは、覚えておいてくれ」
それは、絶対的な支配者の言葉。
双子と赤司、終。
(その言葉に、ひどく安心した)
(もう、喋りたくなくなるくらいにね)
どっちも短かったから、1つにまとめました。
合わせても短いって、どういうことなの……。