二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 黒子のバスケ〜二人で一つ〜 ( No.231 )
- 日時: 2012/10/06 21:39
- 名前: このみ (ID: N5yVg.Pp)
- 参照: http://yaplog.jp/momizi89/
第20Q 「僕等はどこまでも、part13」
「「「「ひいっっ!!!!」」」」
私に殴られて気絶した女以外は、悲鳴を上げて、形振り構わずトイレから逃げて行った。
いや、行こうとした。
むっくんが、立ちはだかって、それは出来なくなったが。
「「「「っっ、!!!!」」」」
「あんたらさー、いい加減にしてよー?
なつちんがあんなに叫ぶことなんて、ましてや殴ることなんて、絶対にないのに。
あんたらどんだけなつちんを怒らせたかわかってるー?
あと俺も—、さっちんもー、赤ちんも峰ちんもみどちんも黄瀬ちんも黒ちんもー、
皆怒ってんの。知ってる?
これ以上二人に手ぇ出したら俺、あんたらの事捻り潰す前にー」
殺しちゃうかも。
巨体が放ったその一言で、女たちは完全に意識を失った。
「スッキリしたかい?なつき」
「……あ、の……。あんなに、叫んじゃって……。
皆、引いたよね……。……ごめんなさい……」
もうすっかり元のキャラに戻ったなつきは、半泣きで謝った。
それにキセキやさつきは、笑った。
「引くわけないですよ」
「そうッスよー!」
「むしろなつきの本音が聞けて嬉しいくらいだぜ?」
「私、なっちゃんがあんなに怒ったところ見たの初めてだよー!
びっくりしたけど……。すごくうれしかった!!
私のためにも怒ってくれたし!」
嬉しくて、嬉しくて。
本当に、泣きそうになるくらい、嬉しくて。
それを隠したくって、さっちゃんに抱きついた。
「こいつらはどうするのだよ」
「ん?僕らじゃない誰かがやったという暗示をかけてそこらへんに放置するよ」
「そんなこともできんのー?赤ちん」
「当り前だろう」
征君、ドヤ顔が……。
ていうか本当に何者なの……。
暗示でどうにかなるものなの……?
「俺一人でやっておくから、みんなはもう帰っていいぞ」
「そういえば、部活はどうしたんスか?」
「2軍、3軍は桃井姉妹特製練習メニューを三倍にしたものをやってもらっている」
「うわぁ……」
頑張って作りました。
あの時、怒ったことは後悔してない。
だってあそこで怒っていなければ、私はまだズルズルと引きずっていただろうから。
皆も受け止めてくれたし。
私は今回、失ったものより、手に入れたものの方が大きかった。
それもこれも、みんなのおかげ。
双子といじめ、終。
(僕等はどこまでも、子供だ)
(だけど、だからこそ、)
(どこまでも一緒に、飛んで行ける気がするんだ)