二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒子のバスケ〜二人で一つ〜 ( No.292 )
日時: 2012/10/18 15:12
名前: このみ (ID: oMcZVhE7)

今度は、天使茅ちゃんの作品の、男主の太陽と、コラボさせていただきます!
本編の設定はムッくんが初恋の相手ということになっていますが、
今回の番外編の設定は、太陽が初恋の相手、ということで書かせていただきます!
場面はなつきとムッくんが付き合った後です。
それではどうぞ↓↓

番外編




部活終了後、なつきと紫原は二人で寄り道をしながら帰宅していた。
コンビニや駄菓子屋などに行って、お菓子を買ったり、ミスドに行ってドーナツを食べたり。
そろそろ帰ろうということで、ミスドをでる。
家に帰る途中、ストバスの近くを通った。
そこから聞こえる、ボールがゴールネットをガコンッと通過する音に、なつきは足を止めた。

「どーしたのー?」
『ぁ、んとね……。今の、音が……知り合いのステップに……似てた、から……』
「??」
『とっとにかく……知り合いが、いるかもってこと……。行ってもいい?』

服を引っ張られ、紫原はノロノロと歩き出す。
なつきに抱きつき、少し体重をかけてみたりしていると、男の声が聞こえた。

「なつきっ!」
『……!!やっぱり、陽ちゃん、だったんだ……!』

なつきが走りだし、紫原は体の支えが無くなる。
けれど、そんなのも気にならないくらい、なつきが話をしている相手が気になった。
誰だ、あいつは。

「学校の帰りか?遅いな」
『寄り道、してた、から……』
「そうか。ところで、彼は?」
『あ、えっとね、』

グイッ

『ゎっ……!?』

「なつき、誰、コイツ」

仲良く喋っていたなつきの腰を後ろから掴み、引き寄せた。
不機嫌丸出しでなつきにベッタリとくっつく。
男を睨むと、プッと笑われた。
意味わかんねーし。何、コイツ。
眉間にシワを寄せる。

「俺は青峰太陽。大輝の兄だよ」
「……峰ちんの……?」
『私の、幼なじみ……、だよ……』

なつきが俺を見上げながら、そう言った。
なんだ、そんな関係か。
俺はなつきの腰に腕を回し、持ち上げて近くのベンチに座った。
なでなで、となつきが頭を撫でてくる。
それが気持ちよくて、瞼を閉じた。



『寝ちゃった……』
「大きいのに、子供みたいな子だね。……なつきの、彼氏か?」
『そう……。この間から、付き合ってるの』

太陽もベンチに座り、紫原の膝の上に乗っているなつきと目の高さを同じにする。

「名前は?」
『敦……。紫原、敦』

いとおしむ様に呟くなつきに、言った。

「やっと、初恋か」

それになつきは、少し考えたあと、そうだね、と笑った。

『うん。……よく、考えれば、これが……初恋、かも?
昔は、私の初恋の相手は、……陽ちゃんだと思ってた、けど……。恋じゃなくて、憧れ……だったんだと、思う……』
「ああ、そうだな。憧れの目だったよ、あれは」
『分かってたの……?』
「もちろん。お前らのお兄ちゃんだからな」

そう言えば、なつきはスッと目を細めて笑った。
さつきとは、全く違う笑み。
さつきは元気に笑うが、
なつきは静かに音を立さか笑うのだ。
時には、眉を八の字にして、困ったような顔で、悲しそうに笑ったりもする。
本当に二人は正反対だった。

『憧れてるのは、今でも、変わんない、よ……。
陽ちゃんにも、大ちゃんにも、さっちゃんにも……。
私はずっとずっと、皆に……憧れてる』

私は皆みたいに、なれないから。
悲しそうに言ったなつきの頭をがしがしと撫でた。
なつきは、どこか不安定だ。
苦しみを一人で溜め込んで、フラフラになる。
弱いくせに、頼らないから。
けれど、やっと支えてあげられるような人が現れた。
太陽はスヤスヤと眠っている紫原の顔を見て、頼んだぞ、と静かに告げた。



『じゃあね、陽ちゃん……。暗くならないうちに……帰りなよ……』
「おう!あとでな。
紫原くん、なつきのこと、よろしくな」
「言われなくてもわかってるしー」

もし彼が変わるようなことがあれば、なつきは容易く倒れるだろう。
そんなことがないようにと、俺は願うことしか出来ない。
情けないことに、なつきを助けることは出来ないのだ。
頼りないお兄ちゃんでごめんな。
太陽が心の中で、謝ったのを、 二人は知らない。



なにが書きたかったんでしょう…失敗した。
明るくしようとしたのに……。なんで暗くなるんだ……。わからん。
向いてないみたいです。
茅ちゃんごめん……(;つД`)