二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 黒子のバスケ〜二人で一つ〜 ( No.296 )
- 日時: 2012/10/18 22:16
- 名前: このみ (ID: zHdJFj8Z)
第22Q 「大好き」
みんなに、私とムッくんが付き合うのを伝えると、みんなそれぞれ言い方は違えどお祝いをしてくれた。
大ちゃんは、ムッくんに「なつきを泣かせるな」って言ってた。ありがとう、大ちゃん。
さっちゃんは、すごく喜んでくれた。ぴょんぴょん飛びはねながら、笑ってた。
涼ちゃんは、何故か自分が載ってる雑誌をくれた。意味わからん。
真くんは、私達のおは朝のラッキーアイテム。なんでもってんの。
征くんは、困ったことがあったらすぐに言えって言ってくれた。あと頭も撫でてくれた。
みんな本当に優しい。
『ありがとう』
みんなは優しく笑ってくれた。
本当、大好き。
第23Q 「アメリカにいった理由」
「そういえば、なつきっちはなんでアメリカに行ってたんスか?」
私が部活中にみんなの写真を撮っていると、1on1を終えた涼ちゃんが私に尋ねてきた。
そういえば、言ってなかったっけ。
「あ!それ私も聞きたい!」
『え……さっちゃんには……行く前、に……言った、よね……?』
「その時さー、最初にアメリカに行くって言われて、ショックで理由聞いてなかったんだー」
『えー…………』
てへっとでもいいそうなさっちゃん。可愛いから許すけど。
『あのね……』
なつきは昔から、写真やビデオを撮るのが好きだった。
キレイな風景を見つければ撮るし、変わったものを見つければ撮る。
キセキの試合でも、ビデオを撮っていた。
あれは後々役に立つから、というのもあるが、なつきの趣味、というのもある。
一年の二学期。学校に「写真を送って、賞を取りませんか!?」というお便りが配られた。
なつきは折角だから出そうと決め、暇さえあればどこでも撮っていた。
ある日、キセキの皆の、練習試合が行われた。
許可をとってパシャパシャと撮っていたのだが、無意識に撮ってしまったものがあった。
それは、キセキの皆が汗を散らし、笑いながらバスケをしているところ。
本当に、無意識だった。
なのにそれは本当にキレイで、今までに撮ったことがないような写真だった。
それを気に入ったなつきは、賞はとれなくてもいいから、これを送ろうと決めた。
数日後、見事なつきの出した写真が最優秀賞に選ばれた。
最優秀賞は、外国に行くことができる。
なつきは、それならばバスケが強いアメリカに行きたいと言い、アメリカに行った。
『って、いう……感じ……』
「へーっ!!!!すごいっスね!なつきっち!」
『ありが、と……』
にっこり笑ったなつきに、襲いかかる重み。
『——っ!?』
「でも、もう行かないでねっ!」
ぷぅ、と頬を膨らませたさつきが、なつきに抱き付いていた。
『……うんっ』
それに、嬉しそうに、歯を見せて笑った。