プロローグ手を伸ばしても、君たちには届かない。叫んでも、君たちは振り返らない。変わってしまった君たちは、私なんて見ていない。それでも。あの頃の君たちに会いたいと願うから。涙を拭いて立ち上がるんだ。近くて遠い、君たちを思い続けながら。皆で笑って、負けたって楽しいと思える。笑って泣いて、叫んで悔やんで怒って、必死になるバスケ。それが私の、なつきのバスケ。