二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒子のバスケ〜二人で一つ〜 ( No.66 )
日時: 2012/08/20 20:31
名前: このみ (ID: 3/dSGefI)
参照: http://yaplog.jp/momizi89/

続き




『ムッ君、お待たせ。滑ろう?』
「待たせすぎだし。待ちくたびれたし」
『ごめんね、後でなにか食べさせてあげるから、ね?』
「……!!」

途端、ムッ君の表情がパアアアと明るくなった。

「なつちん大好きー」
『うん、私も(友達として)大好きだよ』

後ろから圧し掛かってくるムッ君をズルズルと引き摺りながら歩く。
途中でウォータースライダーの出口からぎゃあぎゃあ騒いで出てくる大ちゃんと涼ちゃんをみた。
階段を上りながら、空いてるなぁと頭の片隅で思う。
休日だと言うのにお客の入りは少ない。好都合だけど。
そのおかげでウォータースライダーの階段をスイスイと上がれる。

「次の方、どうぞー」
『ムッ君順番来たよ』
「んー」

お兄さんの説明を聞く前に、ムッ君は腰に手を回してきた。
ぎゅううううと強く掴まれ、征君の時以上に内臓が出そうになった。
お兄さんはムッ君のデカさに呆然としていたが、我に返ったのかじゃ、じゃあ行きますよーと言ってきた。

「出発進行ー」

ムッ君が気怠そうにそう言って、横に付いていた手摺を使ってグン、と前に押し出した。

滑りながら、さっき征君が鼻に水が入った、と言っていたのを思い出す。

『ムッ君、出口見えたら鼻摘まむんだよ?』
「んー、わかったー」

ちなみにここのウォータースライダーは長い。
だから存分にお喋りが楽しめる。

「なつちん、柔らかいね。ふわふわしててお菓子みたい。いい香りもするし」
『こらこら、私なんて食べても美味しくないから……。口を離しなさい』

首筋に歯を立ててきたムッ君の頭をペチンと叩く。
いてーし、と言っている彼は微塵も痛がってなんかいないのだろう。
証拠に噛み付いたままだ。

「ねぇ、痕付けていーい?」
『ダーメ。そう言うのは恋人にしなきゃ……』

頭をグイグイと押して口を離す。ちぇー、と言いながら不貞腐れる姿が可愛らしい。
しかし、そこで諦める様な男ではなかったようだ。
違う場所にハムッとかぶりついてくる。

「甘い」
『そんなわけない……ってムッ君鼻!!』
「え、」

ざばーん

話に夢中になっていて、出口が近づいているのに気付かなかった。
プハッと顔を水中から出してムッ君を探す。

『ムッ君、大丈夫?』

ザバッと水面から顔を出した彼は、少し涙目だった。

「鼻に入って、いてーし」

少しだけ、可愛いと思った。









あとがき
ムッ君フラグパネェww
逆ハーにしたいなー。出来るかなー。
あー……出来なさそうだ。


ちょっと日記。
姉の終わっていない宿題を手伝った。計二時間。
自分のも終わってないのに私は何をやっているのだろうか。