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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ワンピース】-喘ぐサファイア ( No.76 )
- 日時: 2012/08/07 21:25
- 名前: 優騎那 (ID: sLixnwLP)
「待たれいガイコツ!!!」
タツノオトシゴの人魚の右大臣がブルックを呼びとめた。
自然とゴドリックの足も止まる。
「縛ったままで結構だ!!!私も連れて行ってくれ!!![硬殻塔]は私の管轄!!姫の身に何か起きては私は死んでも死にきれぬ!!!」
必死に乞う右大臣をブルックとゴドリックはじっと見つめた。
ブルックが右肩に右大臣を担ぎ、2人とも再びダッと走り出した。
「「お好きですね」」
「アホ抜かせェ!!!」
無駄に広い竜宮城の北西側まで駆け、硬殻塔と呼ばれる場所までやって来た。
「人魚姫—マーメイドプリンセス—〜〜〜〜〜〜!!ご無事ですか〜〜〜〜〜〜!?」
「おいお前たち!!塔の周りを見よ!!」
塔の周りには血まみれになって倒れている武器を持った人間たちが吐き捨てるほどに転がっていた。
派手な服装からして一般の人間ではなく、海賊だ。
「そんなバカな事…!!!飛んで来ていたものはいつものナイフやオノではない!!人間の海賊たちが硬殻塔にぶつかる音だったのだ!!何たる奇行…!!!人に非ずバンダ—・デッケン!!!」
ゴドリックは体がかすかに震えるのを感じた。
「強すぎる武装色の覇気……まさか……!!あいつも飛ばされてきたのかよ!!?」
「素晴らしく大正解だよ」
肩下部分だけ緩くカールさせた若草色の髪を右耳にくっつけるようにサイドテールにし、褐色の肌、氷のように冷たい視線を放つ漆黒の目。
背中に弓矢を背負っているその姿にゴドリックは見覚えがあった。
「ケハハ…。コイツあ頼もしいな……」
嫌でも覚えてしまうその男の名は…
「あ…あなた!!カイル・レジーナでしょう!!ギョバリーヒルズで手配書を見ました!!」
「そうだよ。僕はカイル・レジーナ。下の名前で呼んだら距離関係なく弓引くよ?…ゴドリック」
漆黒の目が細められる。
久しぶりだね……
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