二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ワンピース】-喘ぐサファイア ( No.89 )
- 日時: 2012/08/09 12:49
- 名前: 優騎那 (ID: sLixnwLP)
「次から次へと客が来るな。にぎやかな城だ…!!!」
ゾロが鞘にしまっている刀に手をかけた。
「さては貴様ら奴らとグルか!?奴らをここへ招き入れたな!!?」
左大臣が怒鳴り散らした。
「あのなー!!おれたちはおめぇらに招待されてなきゃここへは来てねぇんだ!!
何なんだよあの強そうな奴らはよォ!!しかもアルヴィット・フォークスなんて大物もいるじゃねェか!!!」
ウソップがビビりながらも憤慨した。
全くかかわりのない奴らとグルだと思われたことに相当な怒りを感じてのことだった。
「バンダ—・デッケン!!お主が現れたからにはもう疑いようもない!!!犯人は貴様じゃ!!!娘を返せ!!!」
ネプチューンがバンダ—・デッケンに怒りをぶつけた。
「バホホホ。まだ嫁にも貰っていねェのに、返せとは気が早いぜお父様!!」
「お父様と呼ぶなぁ!!!しらほしをどこへやった!!?無事でおるんじゃろうな!!!」
けろりとしていたデッケンの顔色が変わった。
「何だその言い草…。まるで姫がどこかへ行っちまったような」
「とぼけるなァ!!!ではなぜしらほしが突如部屋から消えるのじゃ!!!」
「おれのしらほしが消えただとぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!?」
「わしの娘じゃもん!!!」
「落ち着けよデッけン!!」
ホーディは近くに転がっていた人間の海賊の死体をデッケンに見せつけるように持ち上げた。
「見ろ。人魚姫めがけて飛ばした人間共は無事到着してるんだ!!少なくともその間柱欲し姫はここにいたって事だろう!!?」
第一、
ホーディは人間の海賊の死体を粗暴に投げ放った。
フォークスがデッケンの肩に手を置き、耳元で艶やかなアルトで言った。
「あいつらの言うことが嘘でも、本当でも、お前にはその"位置"を知る術があるだろう……?」
「確かに!!ホーディ、フォークス、お前らは頭のまわろ男だ!!!——のハズだ!!!」
デッケンは竜宮城の玄関を出ると、近くに会ったサンゴを足でガコンとへし折った。
「さァサンゴよ。しらほしの下へ飛べ!!」
そのサンゴを右手で投げた。
サンゴは竜宮城を大きく反れ、反対側に飛んでいく。
「硬殻塔へ飛ばねぇ……!!」
デッケンはそのサンゴにシュタッと飛び乗った。
こうすればしらほしの場所へ飛んで行ける。
「くぁあ!!!———10年間想い合ってきた。2人の愛を別つものは"死絶"をおいて他になし!!!」
深くかぶった帽子の奥でデッケンはこめかみに青筋を浮かべた。
「バホホホホ…。他の誰かの物になるくらいなら、血しぶきを上げて死ねしらほし!!!」