二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: SKETDANCE 二次 ( No.46 )
日時: 2012/11/04 01:48
名前: ぴーち ◆gZYpD2nS.I (ID: 7foclzLM)  

*間接キス④*
†ヒメコ視点†

 …………えーっとー……。
 何なん?この状況……。
 いまいち付いていけへんのやけど…。
 ……いやいやいやちょお待てや!ホンマに何しとるん!?ボッスンがアタシの饅頭食うて、そのあとサーヤにボッスンの饅頭食わして、ほんでサーヤがボッスンに饅頭食わして…て!
 何でこないキスしまくっとんねんお前!!
 ありえへんやろホンマに!
 いくら鈍い言うてもそろそろ気づいてもええんちゃう?それともアレか?狙ってやっとんのか?
 ………いや、ボッスンやったらそれはないか…。
 絶対そうやわ。こいつ僧やもんな。
 せやけど!いくら何でもダメなモンはダメやろ!アカンて!!
 アタシがそう思っとんのを知ってか知らずかボッスンはアタシに

「おぉ、そういやヒメコ食ってなかったよな?」

「はい?」

そう返事したときには餡の饅頭が目の前にあった。
 アタシは一瞬、ボッスンが何をしたいんか分からんかった。
 しかし、分かった途端、顔が熱なるんを感じた。

「えっ、えぇ!?」

「えっ!?何!?」

「あ、え、いや……」

アタシがいきなり叫んで驚いたボッスンは困惑してアタシに聞いた。
 思わず濁してしもたけど…。
 ………………………………あ、アタシは餡が目当てなだけやで?
 アタシ今、ごっつ餡食べたいねん。もう餡食べな死ぬで?なんやって、餡がアタシを呼んどるからな。

「ええかボッスン」

「あ?なんだよ。食わねえのか?」

「ええから話聞け。アタシはな?ごっつ餡食べたいねん。ホンマに食べなアタシの命が危ないねん。せやからしかたなくその饅頭を食べんねん。決して他意はない。そういうことや」

「え、は?意味分かんないんだけど…」

「せやから分かったかて聞いとんねん!!」

「えぇ!?だから分かんないって!」

「……もうええわ」

アタシは、ボッスンの饅頭に食いついた。

「……甘い」

「ん?好きじゃなかったか?」

「……いや、好きやで?」

乙女は大変なんを、コイツは知らなさすぎる……。
 アタシは深いため息をついた。