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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【スマブラX小説】The Promise ( No.114 )
- 日時: 2012/12/12 22:35
- 名前: SHAKUSYA ◆fnwGhcGHos (ID: 4HUso7p7)
- 参照: 第三篇/Like Wolf or Like Me? (泣き虫の傲慢)
「分かりました。色々ありがとうございます」
「それなら良かった。立てるかい?」
「大丈夫」
立ち上がり、まだ湿っぽい髪を片手で高く持ち上げてみる。髪留めなんかがあればちょうどいいのにな、と思ってポケットをまさぐってみたが、どうやらそこまで気は利いていないらしい。ならばと確かめた服の方は、強い日差しと乾いた気候もあり、大分乾いていた。これなら支障はないだろう。
「ようし——それじゃ、行こうか。皆が心配しているだろうからね」
少し遅れて立ち上がり、私がない髪留めを探す間空を見上げていたマリオが、中々いいタイミングで声を投げてくる。そこで私は何故か、ベストのポケットに入ったコントローラーの感触を思い出した。
「あ、そうだ……」
「うん」
結構時間を喰っているのだろう、こちらを見ようとはしない。
ざくざくと芝を踏み倒す音をバックに、配管工の後ろをのそのそ追従しながら、私は声を投げた。
「暇なときで良いんですけど、実験台になってくれませんか」
「えっ?」
言った直後に、言い方が悪かったと気付いた。一瞬耳を疑ったようで、はじめて見る壮絶な表情で彼は振り返る。やや青褪めた顔色を見る限り、『実験台』という言葉に深刻なトラウマがあるようなのだが、果たして大丈夫なのだろうか。
「ぼっ、僕はそんなことしないぞッ!? 絶対に!」
立ち止まり、振り向いて、構えさえ作っての力強い返答。こりゃ全然大丈夫じゃなさそうだ。
To be continued...
軽いながらもトラウマ持ち。
『実験台』と言うとマリオさんは綺麗にキャラ崩壊を起こします。
地味に他のファイターにもキャラ崩壊を起こす起爆スイッチめいた言葉はあるのですが、それはまた別の機会に。
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