二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【スマブラX小説】The Promise ( No.12 )
日時: 2012/09/02 23:39
名前: SHAKUSYA ◆fnwGhcGHos (ID: x40/.lqv)
参照: 第四篇/I'll say that "In Fact " (総員に告ぐ。事実をだ。)

 「——さて」
 その代わり、今までずっと沈黙を保っていたマスターがようやく椅子から立ち上がる。
 全員の目がそこに集中する中、彼が座っていた席の近くまで後退していた私に、マスターは椅子を手で指す。その動作の優雅なこと優雅なこと。私の彼氏だって、優しいけどこんな雅(みやび)なジェントルマンじゃない。……リア充爆発しろ? 悪いがするもんか。
 「もう三時半だな、長いこと沈黙して悪かった。——座らないのか?」
 「腰だか背中だか知りませんけど、どっか痛めてるなら大人しく座っててください。私は大丈夫です」
 不思議そうな顔のマスターに、私は精一杯不機嫌そうな顔を作って答える。足が結構疲れてきたけど、まだ大丈夫だ。まだ立っていられる。何せ、私は高校までの道のり三キロを、バーベルの如く重い鞄を肩に担いで毎日行き来していたのだ。体力は高いと自負している。
 「参ったな。何だか格好がつかないじゃないか」
 「後でギックリ腰にでもなったらそれこそ格好つかないでしょ?」
 ちょっと言い方がキツかったみたいだ。マスターは眉間にシワを寄せて黙り込むと、一度は譲りかけた椅子にもう一度座って、湯気の漂う紅茶を冷ましもせずに飲み干した。それで熱がりもしない。化け物かお前。ああ、そうだ化け物だった。神だもんね。

 パン、パン、と小気味いい破裂音二回。
 それに意識を集中させたメンバーに、音源が声を発した。
 「まあいい。皆、聞いてくれ。待たせてすまなかった」
 「待たせたな!」
 「いらん茶々を入れるなスネーク」
 一気に空気がずっこけてしまったけれど、マスターは眉一つ動かさず、話し始める。
 冷えた声だった。

To be continued...

 スネークが一言だけ登場! ネタキャラ扱い乙ッ!
 男性陣は結構ジェントルマン。下品な奴も無論居る。