二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【スマブラX小説】The Promise ( No.15 )
- 日時: 2012/09/06 00:41
- 名前: SHAKUSYA ◆fnwGhcGHos (ID: x40/.lqv)
- 参照: 第五篇/She is the Strongest Fighter (半径50cmの英雄)
「えっ!?」
一同は一斉にマスターを見、そして私を見た。私は小さく、何度もうなずいた。
心当たりは一つしかない。
——あのGCコントローラー。
「でも、あたしの手元にはありません」
「私の手元にあるんだよ。これだろう?」
そうして徐(おもむろ)にたっぷりしたローブの袖に手を突っ込み、彼は、あの瞬間まで私が必死にレバガチャしていたコントローラーを、いともあっさりと取り出して見せた。傷一つない。ボタンが取れているわけでもない。完品で中古の、確かに私のものだ。メンバーがそれを見た。私もそれを見る。
「え゛っ」
思わず喉の奥から焦りをしぼり出した。
「下手に落として壊されると困るのでね、墜落前に回収させてもらった。防水加工済みだ」
だからあの白い空間に居たとき、コントローラーを握った感覚が無かったのか。解せた。が、間をおかず、新しい疑問が湧き上がってくる。これだけあっても、私はどうすることも出来ない。ゲームはコントローラーも勿論ながら、それ以前に本体とディスクがないと遊べないのだから。
が、どうやらメンバーも私と同じ考えを抱いたみたいだ。別のところから声が上がる。
「ハンド、コントローラーは『こちら』にも無数にありますし、それだけあっても無意味なのでは?」
マルス王子だ。貴族出身でもコレのことは知ってるんだな。
「コレ、は……『こちら』のものとは別なんだ。見れば分かる」
そう言って、マスターは少し顔を歪めながら立ち上がり、コントローラーを私に渡してくる。どうせいっちゅーねん、と聞きたくて顔を上げたら、悪鬼のような形相と出会ってしまった。慌てて顔を下ろす。
そこで、私は今までなかったものに気付いた。
To be continued...
次でやっと小夜子が最強な理由が分かる?
地味にマルス王子が始めて喋ってます。こっちのマルスさんはあまりナルシスト強くない。
遊撃隊さんとかデデデさん辺りを所望する人はまだまだ待っててねー(´・ω・)