PR
二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 第一章/The Crack ( No.30 )
- 日時: 2012/09/16 16:46
- 名前: SHAKUSYA ◆fnwGhcGHos (ID: x40/.lqv)
- 参照: 第一篇/Good Morning! (かまびすしいコールと共に)
けたたましい音が耳元で響いて、私は重い瞼を開けた。
凝りまくった上半身を緩慢に持ち上げて、音源を辿る。枕元に、見たことのない、小さなノートパソコンらしきものが置いてあった。目覚まし時計さながらのベル音は、そこから響いているらしい。
「うー……」
倦怠感で一杯の腕を動かし、ノートパソコンを開く。横広な画面には「7:30」の表示と、「Please press Enter key to stop this alarm」のメッセージ。この目覚ましを止めるならエンターキーを押せ、と言われているので、ぼーっとした視界の中でエンターキーを探し、押した。
画面と音が消え、黒の地に右下へ偏った白十字——スマブラマークの壁紙がどんと現れる。そしてすぐその壁紙と被り、メールの受信画面が出てきた。
受信件数一件。件名のところには、目覚ましのメッセージとほとんど同じことがつらつらと並べられている。送信者はマスターハンド。
「あっち」で垂れ流されているあまたの二次創作だと、こういうのは大体マスターが呼び出して彼が直接話すもんだが、此処はこれでやるのか。地味にハイテクなんだなぁ。
眠い頭で感心しながら、未読メールを開く。
細いゴシック体が、びっちり並んでいた。
PR